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感想・レビュー・書評
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音響工学を題材にした連作短編SF
音とは波だが耳を通すと情報として感知できるふしぎを
娯楽作品として調理仕上げた作品群
音楽ではなく音響工学であり
なぜヒトの目は前にあって耳は両側にあるのか
音量の大小だけでなく高低によって距離を測れるのか
視覚との伝達や脳内処理での補正処理で何が起きるか
というような
普通に暮らす分にはどうでも良いが
どうでも良いからこそ面白がれる向きにとっては
面白い素材で面白い
ただSFアイデアとしては良いけれども
どうでも良いと思っているひとにも
へえーと思ってもらえるほど娯楽作品として豊かか
というと些か物足りない面はあり
SFなのだからこのようなものなのであり
ミステリのトリックとして使うとか
学問に興味を引く導入とし使用するなら
異なる加工をするはずだと言われれば
そういうものかもしれないがと
SFの熱心なファンではないひとは思う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはSFなの? と言うくらい当たり前の日常の延長線上にあるすてきな物語。すてき。
確かに技術面において未来だし、それを受け入れる社会を考えるとSFなのだけれども……いやSFって、宇宙とか行かなくてもいいんだ、元来こういうものか、となんだかしみじみしてしまった。
いやはやすごい波の手紙である。
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