ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか? [Kindle]

著者 :
  • PLANETS
3.55
  • (18)
  • (42)
  • (35)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 387
感想 : 51
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (130ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  
    ── 尾原 和啓《ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変える
    のか? PLANETS 20150609 Amazon》
     書籍版 Kindle] posted with ヨメレバ
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B00YJGMAMC
     
    (20230526)
     

  • それぞれのプラットフォームが掲げる”共有価値観”を理解し、深く・楽観的にPFに向き合うことで
    →まだ見ぬ素晴らしい景色を見に行ける(プラットホームの語源にかけて)

    google:マインドフルネスに至る余裕を生むサービス
    弊社:マインドフルネスそのものへアプローチするサービス

  • 巨大プラットフォーマーは、ユーザーの行動履歴を貯めるほどにその中での利便性だけでなく、楽しさ、ひいては幸福度まで高められるよう日々優秀な人材が改善を重ねている。

    その事例がさまざま紹介されているがマズローモデルで語られる「自己実現」のような高次な次元ではGAFAに敵う気がしないが、「消費」に関してはアマゾンはスペックや価格で比較する「ローコンテクストな高い生産性」に特化しているのに対し、日本では「ハイコンテクストな過剰な消費体験」が独自に育まれているという指摘が特に印象に残った。「コミュニケーション消費」と尾原さんは呼んで、ゼクシィ(リクルート)の「幸せの迷いの森」や、楽天のワイン市場の盛り上がり、AKB48と連歌の共通性などで説明している。

    21年2月に再読して改めて思ったのは、この本で尾原さんの主張された「プラットフォームと幸福度の関係性」から「GNH(ブータン)」などの幸福指数やフィンランドなどの幸福度ランキング上位国の動向が今の関心事になっていたり、「コミュニケーション消費」から「プロセス消費」や「贈与論」への深堀りになっていたりすると認識できた。

  • 本書では
    「プラットフォーム」
    とは、
    個人や企業などのプレイヤーが参加することではじめて価値を持ち、また参加者が増えれば増えるほど価値が増幅する、主にIT企業が展開するインターネットサービス
    とあります。
    僕の中では
    Facebook
    は欠かせないプラットフォームになりました。
    ここで古い友人とも見知らぬ友人とも繋がりができました。

    「シン・リレーションシップ・マネジメント」
    シンは薄いと言う意味です。
    僕のよく言う「薄ーく広ーい」弱い連帯です。
    Facebookは見知らぬ人とも毎日繋がることができます。
    また卒業以来会えなかった友達と会うことも話すこともできます。
    薄ーく広ーくを毎日というのが重要です。
    これまでの人間関係に革命が起きたようなものです。
    「毎日同じ職場の同じメンツで飲みに行く」
    そんな濃く深い人間関係からFacebookで毎日いいねで繋がる関係に。
    時間対効果で言うと後者の方が僕は性に合うし重要やと思います。

    これがFacebookの「共有価値観」です。
    Facebookのミッションは
    「人々に共有する力を与え世界をより繋がれたオープンなすること」
    やそうです。
    まさに共感します。

    「自己中心的利他」
    社会に役立つことをし続けると行き着きます。
    自分のやりたいことをやってるんやけど誰かの役に立っている。
    承認欲求が満たされることでさらに好循環につながる。
    日本はそんな土壌があるんやなと再発見できる本書でした。

  • ・Googleの価値観にとても共感して、ちょっと働いてみたくなった。(one of playersになっても、その在り方を体現できる気はしないので、しないけど。)
    今を味わい尽くすのがマインドフルネス。これを作るのがGoogle。
    ・問題解決を実行に移すエグゼキューションに価値がある。それなすぎる。
    ・収穫逓増(生産規模が大きくなると、より効率的に生産できて、生産増分よりも収穫量が増えること)がプラットフォームにおいて大事、ということは、覚えておきたい。
    ・日本のポテンシャルは、B to B to Cにある。

    ・原体験に、とても共感したし、とても愛のある優しい方なのだと思った。それでいて、世界を変える、動かす武器を持っているのがかっこいい。。
    ・私にとっての読書は、やっぱり、人を好きになるところから入るのがいいね。
    ・人を繋ぐこと、繋がりを持つことの価値は、本当にその通りだと思うから、やっぱり、今年は、繋がりを増やしていきたい!

  • プラットフォームの知識は現代のリベラルアーツだと言い切り、どこまでも楽観的主義なのが気持ちいい。米国IT企業の共有価値観、台頭するシェアリングエコノミーサービス、リクルート・楽天・iモード等の日本的プラットフォームの特徴に関する考察が面白い。

  • 世界で最大のプラットフォームは国家
    2000年代以降の世界は国家を越えるプラットフォームが登場してきた時代。

    クレジットカードができる前にあったのが、
    つけ払いの商習慣。
    客ごとにつけ払いしていいかの判断、月末の支払いの連絡の手間を各店舗が負って、管理していた。
    それを一定の手数料で可能にしたのがクレジットカード。
    クレジットカードというプラットフォーム

    Google 親友とのバカ話
    アップル 人間を変える存在
    共有価値観からの世界の見方
     
    課題設定能力
    カーンアカデミー
    シェアリングエコノミー
     

  • ・評判通りの素晴らしい内容で、私の知らない世界を見たことのない角度から経験させてくれる内容であった。

     【私たちの生活や生き方そのもの、価値観はプラットフォームというインフラが進化する上に存在し、また提供されるプラットフォームは毎日のように上書き(アップデート)されています】私たちはプラットフォームという手のひらの上で、情報の消費を繰り返す存在に成り下がってはいけないのではないだろうか?むしろ、このシステムを利用して、イメージを可視化し、情報として発信したり、相互に交換したりすることによって、社会をスパイラルアップさせていかなければならないのではないだろうか?と思った。

     『スティーブジョブズ』『How Google Works』を読んだ後だったので、とても良く理解することができた。前述の通り「プラットフォームの進歩は、情報を創り発信するという行為の敷居を下げるとともに、情報を発信する側と、情報を消費する側とを分断した感じもする。その境界はあいまいではあるが、意識的にも無意識的にもマインドの違いは明確である」と感じた。

  • 特段目新しい話はなかったが、一点、今までは視点が及んでいなかったことがあった。

    ==
    PCの時代はブラウザにユーザの行動履歴が蓄積され、さまざまな広告ビジネスが広がりを見せた。スマホの時代では、ユーザはアプリごとにサービスを利用するので、ユーザの行動を広告ビジネス側が把握しづらくなっている。
    →多種多様なアプリに同じIDでログインできるフェイスブックのようなプラットフォームの存在は価値を増している。
    ==

    今までは、新たにそのサービス用にアカウント登録をしなくてよい、というユーザ側の利便性のためだけだと思っていた。

  • アマゾン、アップル、Facebookを始めとした、今、覇権を握るプラットフォーム企業の強さの源泉。またそのビジネスモデル。当たり前を作ってしまう強さが書かれている。

    最後の方の具体例は少し冗長に感じた。

全51件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

フューチャリスト。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー・アンド・カンパニーやNTTドコモ、グーグル、リクルート、楽天など数多くの企業で新規事業立ち上げを担う。現在はシンガポール、インドネシアのバリ島が拠点。著書は『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』『アフターデジタル』『ディープテック』など多数。

「2021年 『スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

尾原和啓の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
ウォルター・アイ...
フィル・ナイト
堀江 貴文
ブラッド・ストー...
デールカーネギ...
エリック・リース
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×