- Amazon.co.jp ・電子書籍 (142ページ)
感想・レビュー・書評
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不動産仲介業者の営業マンの心理の一部を垣間見ることができた。
途中、「不動産なんてものは、シラフで買えるわけがない」のようなフレーズが出てきて、妙に納得してしまった。営業マンに煽られて勢いで購入することがないようにしないと。
勉強になるが、物語として楽しめる小説ではないと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不動産に勤めるいい学校出の主人公k
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不動産営業という仕事についての小説
見てて辛い部分は多いが、ストーリーとしては面白い
終わり方が少し唐突に感じたが、主人公はこれからもこういう生き方をしていくのかなと思った -
お仕事小説として普通に面白くて好きなんだけど、もう少しボリュームが欲しかった。もっと小説の世界に浸っていたかった。
売れるきっかけが偶然というのがリアルでいい。転機ってほんとに偶然なので。下手に努力が身を結んだとかじゃない、身も蓋もない感じが好き。
そして結末の身も蓋もなさも、偶然をきっかけに成功の階段を駆け上りはじめたことが厳密にいうと布石になっている。成功に根拠なんてなくて、課長から指示された努力なんて間接的付随的なものにすぎなくて、本質は単なる偶然なんだよね。
成功すると服に凝り出すとか、イヤミな先輩の造形とか、そのあたり「あるある!」と膝を叩きたくなる。
もう少し長ければ星5つだったなー。 -
日本の中小不動産会社と労働文化、住宅消費社会の歪みを抽出してありのまま描いた小説。放り出されるように闇に溶けるラストが印象的。
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ページ数も多くないので2時間ぐらいで読み終わった(気がする)窓際三等兵さんが紹介していたのでつい手に取った。
主人公の松尾は大学は良いところを出てなんとなく不動産営業に就職。暴力・恫喝はびこる圧倒的社畜になってしまったのだったーー!!(○ープンハウスに対する私のイメージそのものだった)
数千万払ってペンシルハウスと呼ばれる狭小邸宅に住むのが東京。資本のない人が這い上がるのは楽ではないんだワ。商社?外銀・外コン?それで年収1000万、2000万行ったところで元から都心に土地持ってる地主には逆立ちしても勝てんのだワ。いつまで東京で消費してるの?とクソリプが飛んできそうな
社会人の苦しさを詰め込んだような、人間の嫌なところを煮詰めたような本だった。うん、まぁ、私は戸建不動産営業はできないなと思わされた。とはいえ相手を殺す(=物件を買わせる)までの過程はなるほどと思わされた。
名言『いや、お前は思っている。自分は特別な存在だと思っている。自分には大きな可能性が残されていて、いつかは自分は何者かになるとどこかで思っている。俺はお前のことが嫌いでも憎いわけでもない、事実を事実として言う。お前は特別でも何でも無い。何かを成し遂げることはないし、何者にもならない』 -
すごい強烈で苦しくなる本。