時の罠 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • タイムカプセルの話が好み。おとうさんたち。

  • (実際に読んだのは紙の文庫本)
    辻村深月「タイムカプセルの八年」、万城目学「トシ&シュン」、米澤穂信「下津山縁起」、湊かなえ「長井優介へ」を収録するアンソロジー。
    人気作家を揃えているのでハードル上がりすぎたかも…
    万城目と米澤はおもろい作りだが、万城目の方はちょっとつまらなかった。米澤のはラストがびっくり完全犯罪w
    湊のが巧くて「時の罠」というテーマに一番合っている。イヤミス度はそこまで高くなく、一瞬爽やか結末かと錯覚しそうだけど、優介の状況は厳しいのに変わりないのであった…



  • 「#タイムカプセルの八年 / #辻村深月」
    全体に父親達の子供に対する素直な気持ちが溢れていた.博学で変わった父の強く穏やかな愛がとても刺さった.社会の荒波に揉まれる新米教師も、タイムカプセルに心を躍らせる二〇の若者も、不器用な父も過保護な母も全て愛しく感じられて心地良い作品だった.

    「トシ&シュン / #万城目学」
    同じ景色を見た二人のそれぞれの思考を読めて面白かった.語り手も展開も斬新でスラスラと読めた.私は時折り、祈りについて考えるのですが神はもっと完全であって欲しいと願ってしまうので、内容にしっかりとは入り込めなかった.人間よりも語り手に人間らしさがあった.

    「#下津山縁起 / #米澤穂信」
    短編とは思えないスケールだった.初めはとても読みづらかったけれど時間が進むにつれ、光のさす感じがたまらない.何を話してもネタバレになってしまいそうなので話せないけれど、なぜか読後はインターステラーという映画を見た時のあの気持ちと似ているきがして不思議.

    「#長井優介へ / #湊かなえ」
    感慨無量です.両親が自分のために他人への怒りを表にした時の事を思い出した.結構驚いたけれどそれは確かに今の私を救っている.中々粋な事をする緑川先生の人生も読んでみたいと思った.長井優介へがそこで生きてくるのか…と、ずっと読んでいたいと感じた作品でした.

    湊かなえさんのこの作品本当に最高なのでぜひ

  • 2度目。
    辻村さんの短編は、子どもや家庭に興味がない大学教授のお父さんが、彼なりに息子のことを思っているのがわかるお話。

    子どもをもったことがない自分にすると、世の親御さんたちは子ども中心に生きているように見えるけど、このお父さんの戸惑う気持ちに共感できた。

    どことなく、大学時代のゼミの先生に似ていた笑

    他にも、恋愛成就の神様や山との通信等、どこか不思議なお話で楽しめた。

  • 時がテーマのアンソロジー。辻村さんの「タイムカプセルの八年」は別の短編集で既読。お父さんの不器用さと愛情を感じる。万城目さんの「トシ&シュン」の神様が面白い。2人をどんな未来が待ってるだろうか。米澤さんの「下津山縁起」、時がテーマってこんな長い時が描かれるとは…。SFっぽくて良い。湊さんの「長井優介へ」、タイムカプセルと3秒の2つの時が描かれていた。意外にも(笑)爽やかな終わり方だった。

  • 時間があるときに読んでみたい。

  • 最後の二作品が好み。

  • コロナ禍の中でようやく図書館から借りれて読めた!ありがたい。
    タイムカプセルの話が良かった。

  • 2020#24

  • 2018.07.04 ★3.0

    中途半端と言えば中途半端。
    それぞれが素晴らしい作家で面白い作品だけど、心に残るものが無い。


    ↓↓↓あらすじ↓↓↓
    辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信―綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時"をテーマにしたアンソロジー。小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語…。“時間"が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそ―。

    目次より

    ○タイムカプセルの八年 辻村深月

    ○トシ&シュン 万城目学

    ○下津山縁起 米澤穂信

    ○長井優介へ 湊かなえ

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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