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- / ISBN・EAN: 4907953066311
感想・レビュー・書評
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ゼロを定義させるためにコマのように人を利用する。そう言いながら結局、お金のことだけだった。本物は友情と恋愛の気持ち。誰かを必要としたときにはもう必要とされなくなるかもしれなくて、愛をちゃんと見つけるのは大切なことなのかもなぁと思った。
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眠ってしまった。
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今いる現実世界がたとえ無であったとしても、想像できる幸せな世界か無限にあればいい。
もし、想像できたことが真実だと思い込むことが出来れば、それはもう自分の世界にとっての真実だ。
描かれるのはネオンきらめくサーカスのような摩訶不思議な仮想未来。
アンティーク調の家具が並ぶ、とある古い教会の建物の中で生活するコンピュータ技師コーエンは、マルコム社の社畜としてロボットのように働く毎日に嫌気がさしている。
ちなみに彼は自分のことをweと呼ぶ精神疾患者。人との交流を極端に拒み、悲観的にしか物事を見ることが出来ない、会社に通勤することすら嫌がる彼にふと舞い込んだ「ゼロの定理」を証明する任務はとてつもなく難解で、終わりの見えない人生の始まりだった。
生産性の無い暗い世界の中から抜け出そうとすればするほど、この世のなにもかもが無であることに近づくジレンマ。そして逃げても逃げても、支配と監視から抜け出せない現実。
爆発寸劇のコーエンが、突然現れた天使のようなコールガールベキンズリーにはまっていくのも無理はない。
そしてこのベキンズリーを演じたメラニー ティエリーのとんでもなくセクシー&キュートな存在感がこの物語の主軸であり、もうこの作品の魅力は彼女なしでは語れない。
美人ではないが個性的な顔立ちの彼女のコスチューム姿はまるでバービー人形みたいにとびっきり可愛いから、とう女の私でも"CLICK HERE"押しちゃうよね。
カウンセラーのティルダ様をあんなヤバ目なヴィジュアルにするセンスもラップ歌わせる感じも尋常じゃないし、そして主人公コーエンを演じたクリストフ ヴァルツの挙動不審な演技はお見事。
途中VRのサンセットビーチでのプレイボーイ風鬘姿はさすがに吹き出しましたが、そこも含めて愛おしさを感じさせる非リア充おっさんのナイスキャラに仕上がっています。
突然ぶっ壊れて破壊、破壊、破壊。その先にあるものとは?
たとえ宇宙にあるブラックホールにすべて飲み込まれて結局全てが無だとしても、心の中で強く願ったことが自分の作り上げた世界の中で自分の存在意義を見つけ出せばいいじゃないか。
容赦のないカオスな世界を独自に作り出しながら、実はシンプルなテリーギリアムの人生哲学の世界に迷い込めて幸せ。
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テリー・ギリアムすごすぎる
またとんでもない作品を生み出してるな
今の私には、この映画の全てのシーンが何かしらに響く。
どこをどう例にあげたらいいのかわからないけど、ひとつ言えるのはこの映画はこの世の中を表現しようとしてる
テリー・ギリアムらしく全ての映像も綺麗
あぁ飲み込まれそうになった
これ、いっこいっこ解説はじめたらもう終わらないんじゃないの -
テリーギリアムっぽい世界観と雰囲気は良かったけど(特に秋葉原に影響を受けたと言われているとんでも未来の街の様子は好き)、内容は結局何がしたかったんだろう…
最後まで話がうまくまとまらないまま投げ出しているような印象だった。意味深な会話も俺が理解出来ていないだけなのか、ただの思わせぶりなのか…