白河夜船 [DVD]

監督 : 若木信吾 
出演 : 安藤サクラ  井浦新  谷村美月 
  • キングレコード
2.88
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003832780

感想・レビュー・書評

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  • よしもとばななさんという作家さんは好きだけれど、言うほど読んでないし、作品も多くを知らない。

    この作品の原作は、よしもとばななさんだという。
    AmazonPrimeの視聴期限があと30日と知って、観ることにした。

    井浦新の甘い声がやばすぎる////
    と、思っていたら、不倫相手役の安藤サクラも同じだったようで。
    結局、女がぐぐぐぐ、と持っていかれるポイントって同じなんだろうか。

    よしもとばななさんと言えば、死についての描写が非常に繊細で丁寧な印象がある。
    この作品でも、主人公の親友が亡くなり、それ(もちろんそれだけではないのだが)が主人公にどのような影響を及ぼしているのか、というのが丁寧に描かれている。それは「眠り」として現れているのだけれど、これは完全に自分のせいだと思うのだけれど、わたしも時折、眠りかけた爆

    そして、不倫。
    様々な理由でみんな不倫をする。それを一様に「No!」と蹴り飛ばせないことは、もう知っている。だけど、これだけは言える。大概、相手はずるい。
    あと、相手に奥さんのことを聴くのもどうかなって思うし、せめて一緒にいる時は指輪外してほしいよな、なんて。
    それと、なぜか安藤サクラはずっとノーブラな気がするし、ブラジャーつけてても透けまくりで、これについてパートナーは何も言わないのか!?と本筋とは全く関係ないことを90分ずっと考えていた。わたしが出した答えとしては、彼女がそれだけの精神状態だった、ということだ。

    時折挟まれるけだるげな安藤サクラのナレーション、というか語りがよくて、これはきっと原作の言葉がすごく美しいのだろうなと思って、どんな言葉で紡がれているのか、原作を手に取ってみたくなった。

    登場人物みんな寂しそうで、みんな何かを抱えている。
    原作だと、そこももう少し深く触れられてるといいな。

  • 2015年 日本 90分
    監督:若木信吾
    原作:よしもとばなな『白河夜船』
    主演:安藤サクラ/井浦新/谷村美月

    寺子(安藤サクラ)は、妻のいる岩永(井浦新)ともう何年も交際している。岩永の妻は寺子と岩永が出会う前に交通事故で植物状態となっていた。岩永はとても優しいが、彼から振り込まれるお金で生活し、彼の電話が来るのを待っているだけの毎日の孤独、不安、さらに植物状態の岩永の妻への罪悪感などから寺子は次第に疲れはじめ、1日のほとんどを眠ってすごすようになる。思い出すのは、大学時代からのつきあいで一時は同居していた親友しおり(谷村美月)のこと。「添い寝」の仕事をしていたしおりは、ある日突然自殺してしまった…。

    原作は単行本が出た1989年に既読。昔のことすぎて、細かい部分は覚えていなかったけど、作品自体の空気感のようなものは覚えていて、そういう意味では正直、この実写化はイマイチ、自分の描いていたイメージとは違っていたかも。

    安藤サクラは大好きだし、間違いなくトップクラスの演技派だと信頼しているけど、この作品に関してはシンプルにミスキャスト、または監督のミスディレクション。とにかくずっと半裸。服を着ているときはとにかくキャミソール。室内ではパンツ(下着のほうの)姿、外出するときも基本キャミに何かはおってるだけで、しかもノーブラにしか見えない。監督の趣味なのか、スタイリストの趣味なのか。いくら作品・演技のためなら脱いでくれる女優さんだとはいえ、あんな四六時中おっぱいもろだしでいる意味がわからない。

    原作の主人公はもうちょっと若かったと思うし、なにより、安藤サクラの本来の魅力って、この作品の主人公とは真逆の生命力のようなものだと思う。この映画は、安藤サクラの魅力も半減させた上に、静謐なはずの作品自体のテイストもちぐはぐにしてしまっていた。

    モノローグで、岩永は寺子にきれいな服を着せて非現実的な存在でいてほしがっているというな言葉があったけど、どこが?という感じ。前述したとおり、彼女はきれいな服など着ていないし、植物状態の奥さんを抱えた生活のほうが岩永の現実で、寺子の存在は岩永にとって現実逃避であるはずなのに、彼女から漂ってくるのはだらしない生活感、生身の女臭。もし岩永が、植物状態の奥さんに疲れて生命力溢れる女性に魅かれたというのならわかるけど、設定は逆だから困る。

    不倫に疲れた女の葛藤、という意味では安藤サクラは上手く演じていたのかもしれないけど、よしもとばななの作品にはそういう生々しい現実感はなかったように思う。公園のベンチのシーンなど、安藤サクラは独特の、膝を広げた座り方をしていて、万引き家族の主人公ならこんな感じだろうけど、この作品中ではいただけなかった。髪型ももうちょっと若々しくできなかったのかな。服装といい、監督・スタッフ側の問題か。あと声質的にモノローグにむかない。とても聞き取り難かった。

    対して、ARATAの岩永はとても良かった。ちょうどよい知的なイケメン具合、ゲス不倫と感じさせない上品さ、おとぎばなしの登場人物のような現実感のなさ。よしもとばなな的世界観にとても合っていたと思う。谷村美月のしおりも少女めいていて現実感がなく、とても良かった。(だからこそ、安藤サクラとの現実の年齢差なども悪目立ちして、寺子がただのだらしない女性に見えてしまったかも)悪口みたいになっちゃってるけど、安藤サクラが大好きだからこそ、こんな作品で無駄遣いしやがってという気持ち。とりあえず彼女に服を着せるとこからやりなおして欲しい。

    余談ですが、公園で現れる謎の少女役の紅甘(ぐあま、と読むらしい)色んな意味ですごいインパクトのある登場だったのだけど、調べたら内田春菊の娘さんだそうでびっくり。モデルさんとしてはたぶんとても美しいのだと思うけど、この映画では、ちょっと怖かった。でもまあ、あの少女の正体は、怖いといえば怖いので、あれで正解だったのかしら。岩永と寺子の海辺のデートシーンなどはとても映像美しかったです。

    • yamaitsuさん
      naonaonao16gさん

      井浦新はとても良かったですよね!エロいのに品があるのが素晴らしい(笑)
      でも自分の恋人(不倫だけど)が...
      naonaonao16gさん

      井浦新はとても良かったですよね!エロいのに品があるのが素晴らしい(笑)
      でも自分の恋人(不倫だけど)がノーブラでも気にしないのはどうかと思いますよね(笑)
      2023/03/21
    • naonaonao16gさん
      あの最初の電話、あそこからもうエロさがだだ漏れてました…笑

      昨日原作を立ち読みしたら、同じシーンからそのままセリフも同じように描かれていて...
      あの最初の電話、あそこからもうエロさがだだ漏れてました…笑

      昨日原作を立ち読みしたら、同じシーンからそのままセリフも同じように描かれていて、だけどやはり映画を先に観てしまうと、なかなか原作を読もうとする気にはなれず…
      切り替えて他の映画を観ます笑
      2023/03/22
    • yamaitsuさん
      naonaonao16gさん

      映画先に見ちゃうと確かに原作読まなくてもいっか、ってなりますよね。私は「華麗なるギャツビー」がそうでした...
      naonaonao16gさん

      映画先に見ちゃうと確かに原作読まなくてもいっか、ってなりますよね。私は「華麗なるギャツビー」がそうでした(笑)

      そしてどんどん新しい映画なり本なりを追いかけてしまうという(笑)
      2023/03/23
  • 寝ても寝ても寝足りないのは、本当に不安や淋しさによるものなのか?

    小説を忠実に再現した?からか、テンポが悪くて途中で飽きてしまった。

    小説を読んだら感想が変わるかもしれない。

  • 安藤サクラはどんな役をやっても素晴らしいし、井浦新が相手役なのも良かったし、良かったのだけど、吉本ばななの本のなかの女性像をそのまま台詞までそのままにして映像化するのは難しい気もしました。安藤サクラが無理をして台詞を女性らしくザ女性という風に喋るのはなんだかすこし不自然で…。
    でも全体としてはすきです。海辺のシーンなんかすごくよかった。さむそうで、世界にふたりしかいないみたいで、お互いの境遇に酔えるような、とにかくナルシズムなシーンだった。
    あらためて原作を読みたくなりました。

  • 好きな人からの電話で起きれなかった事を、
    悔やみ。
    電話越しに交わす言葉は、決して多くは無くて。
    でも、それでも電話越しの声からワタシを感じてくれていて。

    特別にオシャレをしている訳ではないけれど。
    スカートの裾から出た、すらりとした足取りは軽く。
    まるで少女の様な幼さがあり。
    乳首が出てしまっているトップスは艶かしく。
    相反する上と下に、男は惹かれるのだろう。

    好きな人に会えた嬉しさに、浮き足立つ事なく、ちゃんと地に足をつけ。
    でもそっと、彼の洋服の袖を掴んでみたり。
    彼の周りを、行ったり来たりしてみたり。

    唇を交わしたくて近付くも、交わされたり、それだで良くて。
    裸でベッドで過ごし。
    肌を触れて。

    ふたりの間には。
    あたたかい愛があり。
    寄り添い合い。

    まるで転んで怪我をした子供に、その切り傷を手当てする様に…
    どうして転んだの?
    どこで転んだの?なんて背景なんてどうでも良くて。
    ただただ。

    カレには奥さんがいる。
    それ以上でも以下でもなく。
    独り占め出来しようなんていう気持ちもなく。
    ふたりで過ごす時間を、ただただ美味しいモノを食べ。
    夜の街を歩き。
    キスをして。
    見つめ合い。
    抱き合い。
    SEXをして。
    あなただけに魅せたい顔がある。

    ホテルの窓越しに見える夜景の、誰かの日常と。
    ホテルの部屋の中の、ふたりの時間は非日常となっていて。
    非日常だけれども、もう二度と来ない2人だけの今。

  • 寺子の眠り、しおりの死、そして岩永さんの奥さんの昏睡。それぞれ意識状態は、生の同心円状に広がる魂の旅だ。
    安藤サクラさんのこんな役柄は初めて観たように思います。彼女をはじめて観たのが『愛のむきだし』なんだから、その差異たるや太陽と丸眼鏡。
    D.H.Lawrenceの詩なんかを思い出しながら、人は眠るときかぎりなく死に近づいているのだと実感させられた。寺子は眠りをとおしてしおりの死にふれ、彼女の影響を受けながら「添い寝」という行為的相似性を体現する。
    「眠り」の程度は異なれ、3人の女たちがこの世とあの世をめぐり踊る作品は、それと対照されるようにどうしようもなく生であふれていた。

  • 原作は読んでないけど、
    この雰囲気では、映画としてつまらない。

    イメージ優先かな?
    ストーリー自体、ドラマチックじゃないんだろうけど、
    もう少し出来たのでは?

    原作ファンもがっかりじゃない?

  • レンタルで観ました。
    原作は既読で、大好きな作品です。
    映画も小説の空気そのままで、とても眠たくなりました。
    安藤サクラさん演じる寺子がほとんど眠っていて…気怠いふわふわとした感じが素敵でした。安藤さん今まで、何故か背が高いイメージだったのですが、小さくて可愛かったです。
    井浦新さんの岩永さんも、優しくてずるい感じに惹かれました。
    そしてキャスト皆さん声が心地好いです。映像と相まって眠さ倍増でした。
    安眠映画です。

  • 寺子は無理に女言葉にしなくて良かったと思う
    安藤さんの演技は素晴らしいけれど、この点だけ違和感を感じました
    真っ白なシーツのベッドの上で眠る寺子が美しかった

  • 井浦新がひたすらえろい。

  • 安藤サクラ見たさに借りたDVD。他の女優さんが彼女と同じセリフをはいたとしたら嘘っぽくコントっぽくなってしまうのに、安藤サクラが言葉を発するとなんでか自然で、役として成り立っているという不思議。
    先が無いってわかっているのに、惹かれる、恋ってこっちが正解だって分かってても、決断できないのが恋ですよね。
    相手が井浦新さんというのもナイスキャスティング。爽やかで、ちゃんとしてそう、柔らかそうだけど、心は冷めてる、というか現実しか見てないっていう。二人で会ってるとき優しいのとは裏腹に心は別を見てる、という。

  • 安藤サクラにつられて鑑賞。
    やり場のない、まったりとした虚無感。

  • 安藤サクラの存在感だけで
    成り立っている。
    たんたんと
    ゆっくりした間合い。

    植物人間になっているオンナ。

    それに、同調する。
    眠る が主題かな。

    こぶりなおっぱいが とんがっていて。
    背中が ひろがっていて きれい。

    谷村美月の存在感のなさ。
    が 対比される。

    ビルの谷間の 小さな花火。

  • 途中で寝てしまった。淡々としすぎ。

  • 安藤サクラブームで。

  • アラタと安藤サクラだから間が持つので、見てられる映画かなぁ。

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