リベンジ・トラップ/美しすぎる罠 [DVD]

監督 : フォアド・ミカティ 
出演 : ロザムンド・パイク  シャイロー・フェルナンデス  ニック・ノルティ  カムリン・マンハイム  イリアナ・ダクラス 
制作 : ジョー・ゴセット 
  • ギャガ
2.46
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本棚登録 : 45
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921401623

感想・レビュー・書評

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  • ◆ 潔癖症が牙を剥く時 ◆




    以下、WOWOWの解説欄より引用させていただきます。

    ※「ゴーン・ガール」で映画ファンをアッと驚かせた人気女優のR・パイクが、またしてもどこか底知れぬ謎めいたクールビューティーのヒロインに扮した戦慄の心理サスペンス。

    てっきりブラインドデートの相手と思って自宅に招き入れた見知らぬ男に暴行され、心に深い傷を負った美しい看護師のヒロイン。ところが何を思ったのか、彼女はやがて刑務所の中にいる憎いはずの暴行犯に対し、せっせと手紙を書き送るようになり、当初はそのまま手紙を送り返していた男も次第に警戒を解いて彼女と面会するようになるのだが…。

    「ゴーン・ガール」と同様、本作でもパイクが、その知的でクールな美貌の奥にどこか底知れぬ謎を秘めた不気味な仮面演技を披露。衝撃の結末はぜひ見てのお楽しみだ。


    《story》

    独身の女性看護師ミランダは、ある日、同僚の紹介で、見知らぬ男性とブラインドデートをすることに。デート当日、若い男がミランダの家にやって来て、彼女は男を家に招き入れるが、彼に暴行されてしまう。彼女がてっきりブラインドデートの相手と思っていたその男は、実は赤の他人だった。やがてミランダは、ある決意を胸に秘めて、捕まって刑務所に入れられた暴行犯のウィリアムに対し、せっせと手紙を書き送るようになり…。





    内容は番組解説欄にあるとおり。 

    『ゴーン・ガール』の演技で震撼させてくれたロザムンド・パイクが主演ということで先ずは、「柳の下に2匹の…?」的な期待というかべきか、「やっぱりね」「案の定、これか」といったような複雑な面持ちにて観賞してみた。

    そして感想はといえば、ごたぶんに洩れず後者にリンクであった。 良くも悪しくもバイクの演技は本作でも、その異様な魅力全開で後味も『ゴーン…』同様に決していいとは言えないピリオド。 


    看護師として働く日常に在って病院でボールペンを共有できなかったり、仲間の看護師から渡された受話器を素手で受け取れず、袖で手を覆い受け取ったり、クリーニングに出した私服を店に受け取りに行くシーンで自前のペンがインク切れをおこした際、店に何本か置かれていたペンでは書きたがらないという辺りで、主人公ミランダの潔癖症が露呈してくる。

    私服として身に纏う服もどこかおかしい。
    何と言ったら良いのだろう、ちょっと時代にそぐわないというか…  後半でじわじわーっと伝わってきたのだが、もしかするとミランダの纏う服類は、亡き母(ミランダが手に掛けたのか??)の品なのかも…?と- - -     

    //父親役のニック・ノルティが良い味を添えている。 娘を溺愛しつつも彼女のレイプ事件から父親の眼にも、しだいしだいに我が娘の異様性に気づかされる瞬間が出てくる辺りで、彼女と亡くなった母親との関係に「さては…?」の詮索が脳裏をかすめていくのを感じた。// 



    自分をレイプした男ウィリアム。  
    投獄された彼に足繁く面会に行くようになるミランダ。 ある日の彼女の服装は実に大胆なもので、背中がえぐられたドレスに《彼女の恐ろしい計画》が、にんまり冷ややかな微笑を浮かべているかのようで(ゾクッ!)とさせられてしまった。     



    // 面会室のシーンで、用いる受話器をアルコールを含ませたと思える除菌消毒綿で念入りに拭いているミランダを見た時、瞬時に思った。   彼女はウィリアムを赦してもいなければ、もちろん惹かれ始めてもいない。



    *それどころか彼女が心に滾らせていたものは、人としておこしてはならない行動(リベンジ)だったのだ…*   


    父親の愛犬の死とミランダの母の死が恐ろしくも私の中で折り重なってくるのを覚えた。 



    **返す返すも残念なのことは、「この邦題」だろう。余計なサブタイトルと並行して作品のストーリーを、ほぼ公開(全開)・言い表してしまっているNG邦題の部類に入ってしまっている。  

    原題:『Return to Sender』のままであったほうが良かったという気がしてならない。   
    『Return to Sender』と言うと エルヴィス・プレスリーの歌にあった「心の届かぬラヴ・レター」を指しているのでは?と思った次第。  

    現に、彼女が自分をレイプし服役中のウィリアムに宛てた手紙が何度も差し戻されてくるというシーンが何度となく登場し、原題を指しているのが分かる。   

    そうであるだけに、原題を用いていたほうが、《ミランダの歪んだ生い立ちや被害者として加害者への報復に手を汚していく様》を、より「皮肉」に言い得ており素晴らしいタイトルだったのに、と・・・

     
    「邦題とサブタイトル」とが多くを語り過ぎた意味で、何とも残念な作品。 リベンジの手法残虐的で王道なものかもしれないが、そのシーンに在っても特段目を覆いたくなるような演出も施されている訳でもなかったので、駄目押しで拍子抜けして観終えた作品であった。




    後日、再編集あり。
    ゴーン・ガールに続いて、またしてものキャラクター全開。

    タイトルはstoryを語りすぎており、つや消しの勘あり。

  • 呪い殺したくなる
    ”Y o u , o k”

    少女趣味なドレスばかり
    効果音にゾクゾクする。
    ロザムンド・パイクは黒目が大きくて、瞳孔が開いてるよう。
    何考えているのか分からない役がよく似合う。



    邦題はすごく残念…好き放題しすぎでしょ。
    原題は「Return to Sender 」=返送スタンプ
    ジャケットもひどい

    それにしても、ああいうバカ男がいるのは、フィクションでなく現実だと思い返す。
    レイプ、それがどれだけおぞましいか
    理不尽で残酷で非道なものなのか
    「大丈夫だから」「君を傷つけない」
    そんな言葉とともに犯される。
    現実の被害者は彼女のような方法をとることも、彼女のように生きることも叶わないだろう。
    (まず望まないだろうが。)
    物語の中の彼女は、一番身近な大人である(父親)に気付かれることも、助けられることもなかった。
    彼女は、自分で自分の身を守ったのだ。

    犬には過剰防衛だった…かな
    直後に、ああいう犬に敵意表されると
    強いストレスと恐怖を覚えるのは個人的にはよく分かる。

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