新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • この事故の情報はインターネットにも色々なものがあり、それらを断片的に読んだことはあったが、本の形で読んだのは初めてだった。体育館の中での作業の様子が克明に描かれていて、状況の壮絶さが伝わった。筆者も「殉職者を出さない」ことを大切にしておられたが、よくこれで殉職者が出なかったと思う、過酷な状況であったのだと分かった。

  • 全編涙なしには読めない。そもそもが飛行機墜落による遺体は損傷が激しく正視に耐えない状況であることが多い。著者は警察側リーダーだったが、関わった医師、歯科医師、看護師、事故当事者の日航職員はじめ全ての方々の努力が遺体処理に大きな役割を果たしたことがよくわかる貴重な著作。二度と起きてほしくないが、もし起きて関わることがあれば彼らのような覚悟を示したい。

  • 読み始めるまで時間が掛かったが、2日で読了。
    航空機事故の悲惨さを知り、驚愕しました。

  • 読み進めるのも辛くなるほどの悲惨な体験が綴られていたが、その中でも人の暖かみが伝わるエピソードもあった。遺体の確認作業という、ともすれば一言で語られて終わる職務に、どれだけ多くの人が必死に、熱い想いで従事されたのかが分かった。

  • 事故そのものでなくその後の遺体の収容、引き渡しにあたった人たちの記録。

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著者プロフィール

飯塚訓
1937(昭和12)年、群馬県に生まれる。日本大学法学部卒業。1960年、群馬県警察官として採用され、以後、警察本部課長、警察署長、警察学校長等を歴任。
1985(昭和60)年、高崎署刑事官在職時に、日航機墜落事故が発生、身元確認班長になる。1996年、退官。
著書に、『新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』(講談社+α文庫)、『墜落の村 御巣鷹山日航機墜落事故をめぐる人びと』(河出書房新社)、『完全自供 殺人魔大久保清vs.捜査官』(講談社)、『墜落捜査 秘境捜索 警察官とその妻たちの事件史』(さくら舎)、『刑事病』(文藝春秋)などがある。
現在は、講演活動などを通じて、日航機事故の語り部として、命の尊さを伝えている。

「2015年 『新装版 墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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