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感想・レビュー・書評
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短編小説の断片を28話並べたショート・ストーリー集。いつものように、現実にはとてもいそうもないタイプの女性が何人も出てくる。新聞を読んでいる旦那をいきなり射殺する奥さんの話はもっと続きが読みたかった。
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連続しない、いくつもの美しいシーン。
そこに吹いている、すべて違う風。
そして、コーヒーは2杯だ。
長さとしては長編小説だが、一続きの物語があるわけではない。
「あとがき」が簡潔に説明しているように
エッセイのような、小説のような、様々に印象的な鮮やかなシーンを、前後の文脈なく、28編、集めている。
ごくささやかな共通項として、どの掌編にも風が、あるいは風の気配がある。
夜の、ビジネス街の、電話ボックスの、大きな公園の、少年の、別れ話の、プールの、汚染されて住めなくなった島の、その風。
風にはコーヒーがよく似合う。
できれば、たっぷりと2杯だ。
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