マンガでやさしくわかるゲーム理論 [Kindle]

  • 日本能率協会マネジメントセンター
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感想・レビュー・書評

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  • ゲーム理論は1度読んだことがあった。
    噛み砕いて説明がされており非常にわかりやすかった。

    マーケットにおける考え方や、協力体制の作り方は勉強になった。
    復習用に読むのであれば助かる一冊。

  • 内容はライトでサラッとゲーム理論の概要がわかる。

    囚人のジレンマは、色んなところで使えそう。
    個人の利益を追求したら全体の利益が損なわれる事が多いというのは、個人が全体感見えてなかったりそれにモチベーションを持てず自己の利益という狭い視野で選択するからなんだというのがすごくよくわかった。

    利益表でゲームの可視化して見ると、チームのこと、会社のこと、業界のこと、少し俯瞰してみれると思う。

  • 人間は、全体を俯瞰して考えることが苦手である。
    特に何か問題が起きた時に、どうしても自分の立場で考えてしまいがちだ。

    そこで役に立つのが、ゲーム理論である。

    ゲーム理論を使うことのメリットは2つ。

    ・単純化して考えることができる
    ・多面的に考えることができる

    問題とは、単純化して、かつ多面的に(違う人の立場から)見てみると、実は似たような構造であることが多い。
    過去の経験を役立てることもできるだろう。


    では、そういった問題の解決のために必要なことは何か。

    まずは選択肢を増やすこと。
    実際に行使しなくても、選択肢は存在するだけでも意味がある。

    例えば本当に辞める気はなくても、「会社を辞める」という選択肢を用意しておくだけで、行動の幅は広がるはずだ。


    そしてプレイヤーを増やすこと。
    特に、潜在的なプレイヤーを見つけること。

    今まで無関係と思っていたが、実は互いに協力し合えば(プレイヤーになれば)大きな利益につながる人。
    そういった人はきっとたくさんいるはずで、それらを見つけていくことが大切だ。


    最後に、役割分担をすること。

    集団なのに、全員で同じことをやっていても意味がない。
    それではゼロサムゲーム(利益の奪い合い)になってしまう。

    各々が特技を活かし、かつ最も利益となる行動を選ぶ。
    そうすることで、ゼロサムからポジティブサム(全体でのプラス)に転じる事ができるだろう。


    本書は、ゲーム理論をマンガで解説したものである。

    正直、有名な話が多く、目新しいものは特に無かった。
    だが、ゲーム理論を学んだ後に突き当たる「実際にこれをどう活かすか?」という点に踏み込んでいるのは良かった。

    初めて読む人には、良い一冊かもしれない。

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著者プロフィール

川西諭上智大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科を経て、1998年より上智大学経済学部で教鞭をとる。経済学博士。おもな研究分野はゲーム理論と行動経済学を応用した経済社会分析。経済変動や金融危機、環境問題、少子高齢化や地域の活性化など、さまざまな問題に取り組む。現在は、地域や企業内における人間関係が経済活動に与える影響を多面的に分析し、理想的な人間関係を実現するための介入方法などについて研究している。おもな著書に『ゲーム理論の思考法』(KADOKAWA/中経出版)、『経済学で使う微分入門』(新世社)、『図解よくわかる行動経済学』(秀和システム)、『金融のエッセンス』(共著、有斐閣)、『マンガでやさしくわかるゲーム理論』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。

「2023年 『マンガでわかる行動経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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