キネマ旬報 2015年10月下旬号 No.1701

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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910207231052

感想・レビュー・書評

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  • アンケートに答えた特典で当たった。約30年ぶりぐらいに読んだ。私は公私ともに認める映画ファンなのだが、「キネマ旬報」を自分の映画生活の武器にすることは避けてきた。なぜか。一時期「キネ旬は商業主義作品を中心に特集を組むようになって堕落した」という評判が経ったからである。

    その頃は、映画興行で稼ぎ高を取る作品よりも、単館上映の作品によりすごい作品があることを発見して、集中的にそんな作品ばかりを観ていた時であった。その後、単館、全国上映含めてバランスよく万遍なく観る方向にシフトチェンジしたのだが、その頃は基本的に参考にするのはネット情報のみになっていたので、映画専門雑誌は必要とはしなくなっていたのである。

    そういう訳で、一周回ってやっと見た映画専門雑誌の感想である。

    見てみて、私のイメージとは大きく違っていた。もっとマニアックであり、ネット情報とは比べ物にならないぐらい情報量が多かった。商業映画はどうやら増刊号で補完するようになったらしい。よって、本家号は基本的に「映画ファンのための雑誌」を目指しているように感じた。ただ、不満なのは、小さな映画評論はたくさんあって見応えもあったのだが、本格的な映画評論が無いか、少なかった。

    今回は無料でもらったけど、これなら買うことを検討してもいいかな、と思った。ただその場合注意しなければならないのは、雑誌の情報に自分の感想が引きずられないようにしないといけない、こと。そうならないような「修行」は、この20年間でつけてきた自負はあるのだけど。

    2015年10月読了

著者プロフィール

大林宣彦監督が残した言葉や関係者の証言をふりかえり、足跡をたどることで、改めて大林監督と大林映画を捉え直す。大林映画の素晴らしさ、面白さはもちろんのこと、監督の映画作法、フィロソフィーを次の世代に伝えていく、大林宣彦監督のこと、大林映画をいつまでも記憶にとどめてもらうための集大成となる1冊。

「2021年 『大林宣彦メモリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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