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感想・レビュー・書評
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『無痛』の犯人イバラが精神科病院を脱走してからのお話。
すぐに六甲山中で衰弱しているところを発見・保護され、刑期を終え仮釈放され社会復帰した。
同じ時期に、日本では新型カポジ肉腫での死亡例が報告され、大流行が懸念され始めた。
この『第五番』では、
新種のウイルスに対する、患者の命よりも研究を優先する医師の姿勢。
悪徳医師が横行する日本の医療と、医師の地位の失墜。
刑法39条で減刑された者の、再犯の懸念。
またまた、テーマがてんこ盛り。
WHO(世界保健機関)にも強い影響力を持つ秘密結社も登場し、イバラも絡み、再び殺人事件が起きる。
テレビドラマにもなった『無痛』だけれど、ドラマはなんと上っ面だけだったか!と愕然とした。
日本の医療の問題が主テーマだった。
『無痛』と『無痛第五番』は必ずセットで読むべし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作(無痛)とは、結びつかない題名。
つい先日観た舞台の主人公、ベートーヴェンの曲に由来していたとは!すこしだけ「運命」を感じたりして。
複数の登場人物達が、蜘蛛の巣で繋がれるように、物語の中心にせまっっていくようで、やはり今作も早く続きが読みたくて、仕方なかった。
医師会やWHOは、信じられるのか。
今は関わりがないから、のんびりしていられるだけなのかもしれない。
今朝のテレビ番組で、医師会に反応してしまったように、これからは味方が変わるんだろうな…
為頼医師の物語は、まだ続いていくんだろうか。