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感想・レビュー・書評
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この本読んでなかったなあ、と思って手に取った本。
ブルーオーシャンを切り拓いた企業としてQBハウスが出ています。
一言で言うと「市場の境界を引き直して競争を迂回する」戦略。
気に入ったのは
「競争を戦略思考の中心に据えるべきではない」
「競争を無意味なものにする」
という考え方。
これは企業だけでなく自分自身の戦略についても考えさせられます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビジネスを語るときに、「ブルー・オーシャン」「レッド・オーシャン」という言葉はあまりに頻出。その元ネタが本書。ブルー・オーシャン戦略とは、血みどろの戦いが繰り広げられるレッド・オーシャンから抜け出し、競争のない市場空間を生み出して、競争を無意味にする戦略である。代表例として、サーカス業界の「シルク・ド・ソレイユ」が挙げられている。言うは易く行うは難し、であるが読んでおいて損はないだろう。
【メモ】
・バリュー・イノベーションがブルー・オーシャン戦略の土台となる。バリュー・イノベーションとは、コストを押し下げながら、買い手にとっての価値を高める状態を意味する。コストを下げるには、業界で常識とされている競争のための要素をそぎ落とし、買い手にとっての価値を高めるために、業界にとって未知の要素を取り入れる。すると時が経つにつれて、優れた価値に引き寄せられるようにして売り上げが伸びていき、規模の経済性が働くため、いっそうのコスト低減が実現する。
・優れた戦略に共通する3つの特徴
①メリハリ
②高い独自性
③訴求力のあるキャッチフレーズ
・ブルーオーシャン戦略の6原則
①市場の境界を引き直す
②細かい数字は忘れ、森を見る
③新たな需要を掘り起こす
④正しい順序で戦略を考える
⑤組織面のハードルを乗り越える
⑥実行を見据えて戦略を立てる
・買い手に提供する価値を見直して、新しい価値曲線を描くための4つのアクション
①減らす:業界標準と比べて、思い切り減らすべき要素は何か
②付け加える:業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か
③増やす:業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
④取り除く:業界常識として製品やサービスに備わっている要素のうち、取り除くべきものは何か
・戦略実行にともなう組織面の4つのハードル
①意識のハードル
②経営資源のハードル
③士気のハードル
④政治的なハードル
・市場の境界を引き直す6つのパス
①代替産業に学ぶ
②業界内のほかの戦略グループから学ぶ
③買い手グループに目を向ける
④補完財や補完サービスを見渡す
⑤機能志向と感性志向を切り替える
⑥将来を見通す -
■評価
★★★☆☆
■感想
◯ブルーオーシャン市場を切り開くための考え方、方法論、障害回避の方法が体系的に乗っている。
◯8年前の本であるため、少し内容が古いように感じる部分もあった。
◯それだけ今の時代の流れが早いのだと感じた。 -
レッドオーシャンから抜け出した企業や事業を例にブルーオーシャンを切り開くために必要なことが書かれた本。ブルーオーシャンは新しい需要を掘り起こし競争のない市場空間を切り開くこと。
・差別化と低コストの二者択一ではなく二兎を追うことこそが真骨頂
・差別化を狙って「増やす」「創造する」を重視する
・それと同時に「減らす」「取り除く」によりコスト低減をする
・バリューイノベーションとはコストを下げながら顧客にとっての価値を高めること
・常識としてあるもので取り除くもの、標準と比べて思いきり減らすものを決める、そして大胆に増やすものを決める、そして創造すべき要素を考える
・本質は課題そのものを定義し直すことにある
・ブルーオーシャンの規模を増やしてもそれだけでは不十分で、利害関係者とのwin-win関係を保ち利益を上げなくてはならない
・成功を持続させるためには3つの戦略を十分に練り互いに整合させる必要がある
(価値、利益、人材)
自身のキャリアで他との差別化するための考え方を学べた
減らす、取り除く勇気を持つことも必要かもしれない
利害関係者とのwin-winを意識する -
■こんな人におすすめ
新しい事業や製品のアイデアを考えている人
■概要
ビジネスの美味しい領域(ブルーオーシャン)を作り出すための考え方が、具体的な事例を交えて紹介されています。 -
ブルーオーシャンを創造するには技術的なイノベーションではなく顧客にとって本当に価値のあるバリューイノベーションが必要である。コスト競争のレッドオーシャンを疑い、現行のバリューチェンを見直すことで見えてくる戦い方がある。日本企業でも既存の戦い方を疑い徹底的な顧客視点で新たなバリューチェーンを構築し成功している企業があることを知った。
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競争のない世界を創る・・・
「ブルーオーシャン戦略」という言葉は初めて知ったが、自営業者にはマストなワードかも。
自営のわたしたちがこれまで生きてこられた秘密や今後の道筋づくりのヒントを考えさせてくれ、自信と勇気を与えてくれそう。続きをぜひ読みたい。ぱっと見、こんな本をバイブル本にしたい。