とかげ [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 10
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感想・レビュー・書評

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  • 久々に再読。とかげの「秘密があるの」の一節が記憶に残っていたけれど、
    表題作よりも「新婚さん」が好きだなぁと思った。日常の中にポッと、奇跡に出会うことがある、と、思わせてくれる。

  • 全部、面白いし救われた気持ちになる
    わたしもとかげのタトゥーでもいれようかな

  • 17年ぶりに読了。 どんな過去を持つ人でも本当に心を許すことが出来る人と共有することが、最終的には穏やかなこころを持つことに繋がる。結局のところ、何も抱えていない人なんていない。 理屈ではなく、なんとなく「この人と一緒にいたいな」と直感的に思ったことが一番大事というメッセージが各お話よりひしひしと伝わった。 「キムチの夢」のクライマックスシーンに共同生活のにおいを感じ、全お話の中で一番印象に残っている。 久々の吉本ばななワールド、人間関係の描かれ方にただただ懐かしさを感じた。

  • 評価が難しい…

  • 秘密を抱えたとかげ。
    タイトルというのもあるけれど、
    なんか好きだった。小柄で細く、ひんやりした肌の女性、を想像した。
    不思議な世界。

    川とそれにまつわるできごと。
    忘れたいのか、本当に忘れたのか。
    忘れたいと思ったら本当に忘れられるのかもしれない。その方が幸せ。。。

  • ばななさんの他の作品とは割と雰囲気が違うなあ、と思いつつ読み進める。

    あとがきにあるように、「時間」と「癒し」、「宿命」と「運命」についての小説。

    主人公への感情移入という意味ではやや他の作品程のめり込めなかったけれど、全編を通して優しい空気でとてもいいなあ、と。

  • .

  • 吉本ばななの短編集。「癒し」をモチーフにしたと書かれてある。
    癒しというと真っ先に英語のhealが思い浮かぶ。しかし、著者のあとがきの言葉を借りれば「ここに出てくる人々は、すべて一般には希望と呼ばれる変化の一歩手前にいて、突然何かに気づいてしまって忘れていた感覚がよみがえってきたり、今までの状態にはなかったある種の行動力を必要とされたりする時期にいます。そのとまどいとか、精神的な荷物をまとめていくようなこころもとなさとか、そのすっきりした気持ちとか、そういったことがテーマになっています」英語に置き換えればencourageに近い。
    癒しに接することで、ともすればフワフワしがちや自己をしっかりとさせ、変化に対して一歩踏み出すことを描く。

  • 初めて読んだ吉本ばなな。気軽な感じだけど、何か妙な感じ。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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