外国語学習の科学-第二言語習得論とは何か (岩波新書) [Kindle]

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  • <本から>

  • 英語学習方法のポイントが分かります。メカニズムから説明されているので、一回でも全体を理解することで勉強方法を考える参考になります。

    例えば、耳から覚えるというのが子供が学習する方法だから理想的な方法なんだという考えをよく聞くけれど、その一方で、ある程度理屈が分かる年齢になったら文法を含めて学ぶことがより効果的と言うエビデンスがあるといったことは学者が言うからこそ説得力があると思う。

  • 外国語修得の方法を科学的アプローチで解明してくれる。少々硬いが、なるほどという感じで読み進められる。
    ざっくり言うと、大量のインプットとそのインプットの価値を高める少しのアウトプットが必要とのことだった。

  • 第二言語習得に関する様々な研究を紹介しながら、言語習得を科学的に論じている本。こういう本がなかなかないのがかえって不思議。 大人の学習者にとってはルールを覚えて適用するよりも膨大なフレーズを覚えて使いこなす事がより重要、アウトプットよりもインプットが重要だがアウトプットの必要性なしでは習得できない、動機付けも重要、など分かってはいても改めて指摘されるとなるほど、と思う点が満載。

  • 今まで多くの英語学習本を読んできましたが、大抵は個人がどのように英語スキルを身につけたか、もしくは塾講師等の視点からというものでした。この本は更に上のレイヤーの言語学習の研究者という事で、統計から結論に近い結果が述べられている点で説得力があります。

    ・成人になってからの第二言語学習では、ネイティブ同様の会話スキルを身につけるのは(統計的に)難しい。
    ・アジア人とロシア人が米移住した際に、ロシアの移民の方が高い英語スキルを身につけている⇒これは、外見の特徴が近いため会話を行うチャンスが生まれやすいという結論。
    このような残酷な結論も出ていますが、その分第二言語学習として集中すべき内容や弱点の把握ができ、無駄な努力を避ける事ができると思います。

    ESL学習者必読かと思います。

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