ティム・バートンの世界(日本語版)THE ART OF TIM BURTON〈Japanese version〉
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- / ISBN・EAN: 4580489656081
感想・レビュー・書評
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『ティム・バートンの世界』展には行っている。
覚えているのは物凄い混雑と、彼はネズミさんスタジオがあまりお好きではないのかしらと思ったこと。
彼の映画作品は全部じゃないが結構観ているし、過去に発売された絵本、『オイスターボーイの憂鬱な死』も所持していた。
(当時はティム・バートンと知らず、店頭で一目惚れ買いだった)
しかし、作品に興味を持ってもアーティスト自身や、ルーツにはそれほど興味は示さないという自分の性分。
そのため、監督自身のことはよく知らなかった。
それが、この画集で一気に触れられた気がする。
ページ数にして430ページ、重さにして3.6キロの、なんと自費出版本。
ティム・バートンの情報がふんだんにそこには詰め込まれていた。
彼は子供の心とヴィジョンを持ったままであるということ。
絵が言葉だということ。
はみ出し者であるということ。
死をテーマとしたブラックでシュールな絵だけれど、選ぶ色はとても綺麗だということ。
ネズミさんスタジオに対する思いも知れた。
そして、自由でいいんだと感じた。
“なんかいいなぁ”から、“好き!”ってなりました。
見事に惹きこまれました。
本の構成としては勿論絵が主体。
書体も適当に全て明朝系かゴシック系で統一というわけでなく、紹介・見出し・コメントなど、それぞれに気が配られていることが嬉しい。
こんなに分厚い本なのに、本人のコメントは冒頭ページにしかない。
それもとても控えめで謙虚なメッセージ。
そこからも本人の人物像が伝わってくる。
そして時折、一緒に仕事をされた方々の彼に対するコメントが載せられている。
そこからは当時の現場の状況や、スタッフたちの様子すらも見えてきそうだ。
ファンの方なら必須アイテム、なんとなく惹きこまれると感じている方なら、そのなんとなくはきっと好きになる。
そんな一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示