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感想・レビュー・書評
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audibleにて。具体と抽象の行き来をすることに苦手意識があり手に取った本。抽象を頂点に置いたピラミッドを想像すると非常にわかりやすい。
私の場合は頭の中で整理するだけではうまく整理できないので、物理的に書いていき具体と抽象の往復の練習をするのが良さそう。
あらゆる体験も、抽象化することで見えてくるパターンを抽出して、本質を言語化することを実践していこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Audibleにて。
・抽象と具体は相対的なもので、あるものが抽象的か具体的かは文脈や立場によって変わる。
・抽象と具体はセット。具体的なものだけ、抽象的なものだけ考えてはいけないし、そもそもそういうことはできない。意識的に抽象と具体を行き来することが大事。
・二項対立と二者択一は違う。抽象的に思考できれば、対立する軸のなかから中間的な結論も得ることができる。
・抽象と具体の世界の境界にはマジックミラーがある。抽象からは具体も見ることができるが、具体の世界にいる人からは抽象の世界が見えない。
・抽象的なレベルで「見えるようになってしまった」人にとって、具体の世界にいる人の言動はもどかしく感じられる。ただ、抽象の世界も階層構造であるから、その人もさらに上のレベルの抽象の世界は見えていないのかもしれない。
・この人の言うことはよくわからないな、と思ったら、それは、自分がそのレベルの抽象的な理解をできていないからだ、という可能性を考える。
他者とのやりとりをする際に、具体・抽象のレベルは人によって認識が異なるので、そのレベルのすり合わせが重要。
たとえば具体的な事柄を列挙した後に、それらの共通点を見出すような場面では、抽象化のレベルをどうするかについて認識を一致させておくと議論が進みやすいだろうと思った。
抽象化思考は人間だけが持つ高度な思考様式だ、といった言説が所々にあり、それはちょっと余計だなと感じた。
著者はおそらく同様のテーマで複数冊書いているようなので、その中でもさくっと読めそうな本書を読んでみた。もう1冊くらい読んでみようと思う。 -
この本の良さを抽象的に言いますと「読み終わった後に効果を発揮する本」という所でしょうか。具体的に言いますと「四コマの猫カワイイ」です。とにかく面白かった!超オススメです!
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人の話が分からない、自分の話が伝わらないのは、物事の見え方、抽象度が異なるから。自分が相手に伝えることを苦手だと感じるのは、抽象化できていないからだと分かった。当たり前のようだけど、普段は意識していなかった視点だった。物事の見え方が変わっていきそう。何度も読み返したい。
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タイトル通り具体と抽象についての本
抽象の方にフォーカスを当てているが、抽象化を一辺倒に推すのではなく、短所や具体化との関係性についても述べられている
さらっと読めるが内容はかなり良い
オススメ -
名著!!とても良かった。具体と抽象という観点でこんなに広範囲の事象をきれいに整理できたのか、と感動の連続だった。
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いつもあの人と話がかみ合わないのは抽象度の尺度が違うからか、とか。あの人が文句ばかり言うのは具体で物事を捉え本質を理解していないからか、とか。
抽象度が高いほど本質的、とか。
大きな組織であれば、下流(具体)は大人数・効率性、上流(抽象)は個人・独創性が求められる、とか。
アナロジーは抽象レベルの真似、とか。
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最小限にまとめられ読みやすいのもすばらしいと思った。今後の思考が楽になる本に出会え嬉しい。 -
私の場合、抽象化が得意で、
それを説明するのに苦労している方かも。
具体と抽象はマジックミラーで
具体しか見えていない人には
抽象は見えない。
抽象化にもレベルがあることや
抽象化する場合の注意点など参考になった。
具体と抽象に絞って
丁寧に書いてあるのが良かった。
誰が読んでもわかりやすいと思う。