- Amazon.co.jp ・電子書籍 (234ページ)
感想・レビュー・書評
-
サクッと読めるホラー短編集。東北を舞台に設定した話がほとんど。表題作が一番怖かったかな。ホラーともミステリーとも読める「髪の山」も良かった。男女間の色事がかなりの確率でストーリーに絡んでくるのにはちょっと辟易しました。痴情のもつれから来る女の怨念って日本の怪談の王道だよなぁ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題作「私の骨」のようなシンプルなホラーも良かったけど「ゆきどまり」「ささやき」の切ないホラーは個人的に好みなので凄く良かった。「髪の森」のファンタジーホラーもふふっと笑えて良い。
長さもちょうど良くて、読みやすく面白い良い本だった。 -
話の内容は面白いが、この著者あんまりうまくない。明らかな誤字が数カ所あるし、文意が読み取りにくいところがいくつもあった。誰が何をしているのか、この発言は誰のものなのかといっことがわかりにくい場面があちこちにあって、途中で何度も読むのをやめたくなった。女性絡みの話が多いのも辟易する。
中には面白い話もあった。表題作の『私の骨』は、実際にどこかの郷土史にありそうな生々しい話だし、『奇縁』は、たちの悪い人間とはどういうものか、その一例を見せてくれる。
アイデアは面白いのに、文章で損しているもったいない作品。 -
表題作は面白かったが他はあまり惹かれなかった。
-
うーん、びみょ。『おそれ』の各話は怖かったけど、それ以外はそんなに。心霊現象云々というよりも、人間の心理が与える恐怖にフィーチャーされているので、いわゆるホラー小説だと期待して読むと肩透かしを食らうかもしれない。また、文章の意味がわかりにくかったり、いまいち何がしたかったのかよくわからない話もあり、小説としてそもそもいかがなものか?という側面もあった。ただ、『おそれ』の中に出てくる“恐怖”のメカニズム的な部分に言及した個所はちょっとおもしろい。