私の骨 (角川ホラー文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • サクッと読めるホラー短編集。東北を舞台に設定した話がほとんど。表題作が一番怖かったかな。ホラーともミステリーとも読める「髪の山」も良かった。男女間の色事がかなりの確率でストーリーに絡んでくるのにはちょっと辟易しました。痴情のもつれから来る女の怨念って日本の怪談の王道だよなぁ。

  • 表題作「私の骨」のようなシンプルなホラーも良かったけど「ゆきどまり」「ささやき」の切ないホラーは個人的に好みなので凄く良かった。「髪の森」のファンタジーホラーもふふっと笑えて良い。

    長さもちょうど良くて、読みやすく面白い良い本だった。

  • 醜骨宿が面白かった
    将門伝説になぞらえて段々と目的となる醜骨宿につながっていくのがよい

  • 何故だか急にホラーが読みたくなり、Kindleストアを徘徊。
    そして辿り着いたのがこの作品、「私の骨」。高橋克彦作品を読
    むのは初めてなのだが、初物には最適な短編集。ちょうどいいや、
    という感じで。

    ・・・まいりました(^^;)。
    全7作品、舞台は全て東北。本当かどうは検証していないのだが、
    彼の地にいかにもありそうな“伝説”っぽい話を、恐ろしいまで
    のリアリティで凄まじい怪談に転化。大袈裟でなく、掛け値無し
    にどれもこれも背筋が凍る程に怖い。すっげぇホラーだと思いま
    す、コレ。

    いちばん印象に残ったのはラストの「奇縁」。どちらかと言えば
    ミステリーのテイストが強いのだが、読了後にイヤと言うほど
    ゾッとする。これは体感すべき作品、と久々に太鼓判を押しまし
    ょう。

    調べてみたら、この作家の著書は時代小説・歴史小説を始め、
    ミステリー、そしてもちろんホラーと多岐に渡っている。かつ、
    日本人として最初にビートルズと遭遇した、というあまりに魅力
    的な逸話を持っている。電子書籍もたくさん出ているので、いく
    つか他も読んでみようと。評判の良いホラーから!

  • 話の内容は面白いが、この著者あんまりうまくない。明らかな誤字が数カ所あるし、文意が読み取りにくいところがいくつもあった。誰が何をしているのか、この発言は誰のものなのかといっことがわかりにくい場面があちこちにあって、途中で何度も読むのをやめたくなった。女性絡みの話が多いのも辟易する。

    中には面白い話もあった。表題作の『私の骨』は、実際にどこかの郷土史にありそうな生々しい話だし、『奇縁』は、たちの悪い人間とはどういうものか、その一例を見せてくれる。

    アイデアは面白いのに、文章で損しているもったいない作品。

  • 表題作は面白かったが他はあまり惹かれなかった。

  • うーん、びみょ。『おそれ』の各話は怖かったけど、それ以外はそんなに。心霊現象云々というよりも、人間の心理が与える恐怖にフィーチャーされているので、いわゆるホラー小説だと期待して読むと肩透かしを食らうかもしれない。また、文章の意味がわかりにくかったり、いまいち何がしたかったのかよくわからない話もあり、小説としてそもそもいかがなものか?という側面もあった。ただ、『おそれ』の中に出てくる“恐怖”のメカニズム的な部分に言及した個所はちょっとおもしろい。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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