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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (195ページ)
感想・レビュー・書評
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なぜ、彼らはフィリピンに行かざるを得なかったのか?日本に居場所はなかったのか?
様々な問いが、読みながらにじみ出てくる良書。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの傑作「困窮邦人」の続編。
前作を傑作たらしめた要因は、筆者と読者と取材対象を隔てるものが紙一重で、パラレルワールドにいる自分を覗き見るドキドキ感、だったと思う。一方で今作で取り上げる「老人」は、明確に僕らとは違う生き物であって(まさか25年後に年金システムが今のまま動作していると考えている日本人はいないでしょう)、こちらとの共感がやや薄れてしまった。
とはいえ、何故かスラムに居着いて現地の工場で日銭を稼ぎ安定したかと思ったら親族の病気で借金重ねてしまう、みたいなストーリーの輝きは褪せることなく、一気に読んでしまう。
次のテーマ、「現地採用」の若い日本人が何を目指すか、ってのはどーすか?
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