叛逆航路 《叛逆航路》ユニバース (創元SF文庫) [Kindle]

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  • デビュー作、ラドチ帝国三部作の一作目▲宇宙戦艦のAIだったブレクは陰謀により艦も大切な人も失う。復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ▼2014年のヒューゴー賞を含む7冠獲得作品とあるが、うち2つは新人賞。まさに、みずみずしい作品です。萩尾望都のような耽美系少女マンガのキャラクターが、永野護『ファイブスター物語』的な世界で紡ぐ、「AI視点」からの「愛の物語」です。野阿梓の『レモン・トロツキー』シリーズを彷彿させる謀略劇でグイグイと読ませます。ラドチ帝国の設定が面白く、続巻での解明も期待いっぱい(2013年)

  • ストーリーは面白いけど、復讐話のせいか文章が暗いのと奇妙なジェンダー意識について行けなくて読みづらかった。けど面白かったので結局読み続けてしまった。

  • SF界の大賞を7冠受賞しているそうです。確かに面白いです。もしかすると映像化も期待できるかも。

  • 叛逆航路 《叛逆航路》ユニバース (創元SF文庫)

  • 久しぶりに読む SF。ネビュラ賞、ヒューゴー賞ほか英米 7冠という近年の SF 業界には珍しい話題作で、確かに物語世界の深さ、細微さ、広範さは圧倒的。登場人物(人じゃないのもいるけど)も魅力的で、ブレクとセイヴァーデンのコンビも、(それとははっきり書かれないものの稀少な女性キャラとしての)オーン副官も素敵だ。独特な文体(「彼女」)が醸し出す不思議な雰囲気の中、いかにも現代 SF らしい寓意に満ちたエピソードが語られていく。ただ、手放しで絶賛するかと言われると、そうでもなく、クライマックスはもうちょっと盛り上がりがあっても良かったのではないかと感じる。

  • 不思議テイストなSF小説。全3巻の第1巻次も楽しみなり。

  • ヒューゴー賞ほか史上初の7冠という触れ込みだけど、そこまで期待すると肩透かしを食らうような気もする。とはいえ、人類の起源もわからなくなるくらいの遠未来を舞台にして宇宙兵員空母のAI、千年ぶりに目覚めた艦長、数千箇所に同時に存在する皇帝といった魅力的なキャラクターたちが繰り広げるミステリアスな陰謀とロマンスに満ちた展開はとても面白い。

    それにしても、我々の世界と共通するところがあるにしても、ほとんど異世界を創造しているのでとっつきにくさはなかなかのもの。専制国家ラドチの社会制度、アンシラリーという概念、独自の宗教。そしてなにより、人称が全て「彼女」ということ。性別がわからないだけでここまでイメージが難しくなるとは思わなかった。セイヴァーデンはたぶん男性だろうなということは推測できたが、主人公は結局最後までどちらか判別つかなかった。おそらくそれは作者の狙い通りだと思うのだけど。

    あと、ダイソン球が出てくるSFも久々(今回の物語には絡まないが)で気分が盛り上がる。次巻も楽しみな作品。

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