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感想・レビュー・書評
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恒星間宇宙船シドニアで繰り広げられる日常と戦闘、太陽系を失った人類の旅を描くSF漫画の第15巻完結です。
14巻に引き続き、科学者落合との戦闘が描かれます。
落合が本当に目指していたものが明らかとなりますが、彼なりの人類に対する愛を感じました。
小林艦長も科学者落合も谷風長道(ながて)も、それぞれのやり方で人類を愛しています。
内乱と奇居子(ガウナ)との最終戦争という災禍によって多くの人命が失われますが、人類の命の輝きを強く感じ取ることができました。
本書が『シドニアの騎士』の最終巻となりますが、著者の他作品と同様に今後が気になる終わり方となります。
シドニアクルーには様々な人体改造が施され普通の人生は難しそうですが、彼らなら何とかやっていける気がしますね。
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『BLAME!』から大分絵柄が変わったなあと感じたけれど、独特なデザインは相変わらず Cool で素敵だった。
色んな謎が投げっぱなしな気もするけれど、気にしない。
主人公ハーレムなのに、メインヒロインがそこか! という驚きがあった(理屈的には分かるし、推しだったので良いけれど)。
弐瓶勉ワールドって何でこんな癖になるんだろう。 -
もともと評判は聞いていたけど、今回エンタメ業界の身近な人に勧められて読んでみた。
むかし好きだった『バイオメガ』の作者の作品とは知らなかった。もっと早く読めばよかった。
内容は「最高」の一言に尽きた。
■独特のビジュアル
画としての世界観がとにかく圧倒的に素晴らしかった。
・工業感のある風景描写
・ロボットや宇宙船の(曲線と直線のバランスも著者ならではな)カッコよさ
・和×工業感×未来×裏側感、のミスマッチの良さ
・ナウシカ的な生物描写
・SF的な矛盾の感じさせなさ
世界系の要件である「住んでみたくなる」という要件をまさに満たすシドニアのディテールも素晴らしかった。
女の子もかわいかったけど、そのあたりより上記のインパクトこそこの著者らしい。
■圧倒的なスケール感
そして何よりスケール感。
・1000年後である
・遠い宇宙である
・テクノロジー描写
特に3点目、テクノロジーの設定が深く、広く、スケールがでかい、というのが素晴らしすぎた。
光合成ができたり、性差がなかったり、ヘイグス粒子みたいな設定、核兵器のスケール感、兵器の連携のスケール感、事件のスケール感。
バイオテクノロジーの在り方もすごくよく掘り下げられていた。
とにかく深く、広く、大きく。
ずっと浸っていたい世界だった。
EOF -
最終巻。意外性はないけど、王道の大団円という趣で締めくくりとしては良かった。
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アニメから引き込まれたSFラブコメの世界。ついに終わってしまった。ひととひとならぬものとのラブコメは挑戦だった。
最終巻の先頭シーンはかなりややこしく、ぜひアニメ化してほしい!
いずれせよ、いい終わりかただった。 -
ラストまで一気に駆け抜けた感の最終巻。最後まで面白かった。落合の前日譚と生き残った人達の後日譚書いて欲しい終わり方やったなー