シドニアの騎士(15) (アフタヌーンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 恒星間宇宙船シドニアで繰り広げられる日常と戦闘、太陽系を失った人類の旅を描くSF漫画の第15巻完結です。
    14巻に引き続き、科学者落合との戦闘が描かれます。
    落合が本当に目指していたものが明らかとなりますが、彼なりの人類に対する愛を感じました。
    小林艦長も科学者落合も谷風長道(ながて)も、それぞれのやり方で人類を愛しています。
    内乱と奇居子(ガウナ)との最終戦争という災禍によって多くの人命が失われますが、人類の命の輝きを強く感じ取ることができました。
    本書が『シドニアの騎士』の最終巻となりますが、著者の他作品と同様に今後が気になる終わり方となります。
    シドニアクルーには様々な人体改造が施され普通の人生は難しそうですが、彼らなら何とかやっていける気がしますね。
    全員が幸せになることを願っています。

  • ああ、終わってしまった。まさかこんなに早く結末を見ることになるとは。もっと長道の大活躍を、ハーレムを見たかったのになあ。まあ、でもちゃんと結末を迎えられたのは良しとするんだろうな。かなりの駆け足でしたが、大団円というべきか。しかし、まさかつむぎとめでたく結ばれるとは。そして滑り台にのっちゃったいざなが纈(ユハタ)とだなんて。しかし、纈がロボット化したのはなんで??別に艦はやられていないのにね。
    長閑といざなの約束が果たされる、という語りからラストの見開き。たまらん演出でした。続編を期待しないではないけど、敢えて書かない方が良いのかも。
    ガウナとは、カビとは、いろいろ細かいところはしょっちゃっているので、設定集なり、おまけ本とか出てくれるといいなあ。ヒ山ララァの謎は解けた?けど。BLAMEの時みたいにおちゃらけ本でるかな。しかし、そのララァのエピソードがでてくる落合の回想シーンって唐突じゃなかった??
    アニメ化はもうしないのかなあ。長道とつむぎの帰艦のシーンとか泣いちゃうよ。長閑のラストシーンなんか鳥肌たっちゃうよ。

  • 『BLAME!』から大分絵柄が変わったなあと感じたけれど、独特なデザインは相変わらず Cool で素敵だった。
    色んな謎が投げっぱなしな気もするけれど、気にしない。
    主人公ハーレムなのに、メインヒロインがそこか! という驚きがあった(理屈的には分かるし、推しだったので良いけれど)。
    弐瓶勉ワールドって何でこんな癖になるんだろう。

  • もともと評判は聞いていたけど、今回エンタメ業界の身近な人に勧められて読んでみた。
    むかし好きだった『バイオメガ』の作者の作品とは知らなかった。もっと早く読めばよかった。

    内容は「最高」の一言に尽きた。


    ■独特のビジュアル
    画としての世界観がとにかく圧倒的に素晴らしかった。       
     ・工業感のある風景描写
     ・ロボットや宇宙船の(曲線と直線のバランスも著者ならではな)カッコよさ
     ・和×工業感×未来×裏側感、のミスマッチの良さ
     ・ナウシカ的な生物描写
     ・SF的な矛盾の感じさせなさ

    世界系の要件である「住んでみたくなる」という要件をまさに満たすシドニアのディテールも素晴らしかった。

    女の子もかわいかったけど、そのあたりより上記のインパクトこそこの著者らしい。


    ■圧倒的なスケール感

    そして何よりスケール感。
     ・1000年後である
     ・遠い宇宙である
     ・テクノロジー描写

    特に3点目、テクノロジーの設定が深く、広く、スケールがでかい、というのが素晴らしすぎた。
    光合成ができたり、性差がなかったり、ヘイグス粒子みたいな設定、核兵器のスケール感、兵器の連携のスケール感、事件のスケール感。
    バイオテクノロジーの在り方もすごくよく掘り下げられていた。

    とにかく深く、広く、大きく。
    ずっと浸っていたい世界だった。


    EOF

  • 二度目だがおもしろかった!

    最初ははっきりしてコントラストの高い絵柄だったのが、巻を追うごとにどんどん細くふわふわした白っぽい絵柄になっていくのが興味深い。ガウナとかほとんど王蟲だし、つむぎは巨神兵だし、シドニア内の町もなんとなく風の谷っぽいし。

    最終決戦で傷ついたつむぎが溶けていくところ、完全に巨神兵、それを感動的な愛のシーンにするとはすごい。

    最終話は大団円となり登場人物たちが揃い踏み、そして新しいシドニアが宇宙へと旅立っていく
    そこから大きな話からふっと小さな話へ移る。日々の生活に追われてよくわからないということだ、と個人的な話で締めくくられるのがとても良い。こういう終わり方は大好きだ。変に感動させようとせず、すっと終わる感じ。

    ただ一方で、SFとしてものすごく「おおお!」となったり、深いところで考えさせられたり感じ入ったり、というのがあったわけではない。個々のキャラクターの魅力はあるが、基本は敵と戦うストーリーなんだよな。

    ナガテがイザナではなくつむぎを選ぶというのは、ふつうだったらびっくりな展開で、人間じゃないとかどうでもいい、というナガテのちょっと変わった、でも一緒に死線をくぐり抜けた同士だからという、種を超えた愛情を描いているのが大きなポイントではある。個人的にはとくにアニメのイザナがかわいかった。ボクっ子なんだよな。

    出てくる女性キャラがみんな長手に惹かれていくってどんなギャルゲーだ(笑)。しまいには艦長まで。まあ彼女はもともとヒロキに憧れていたわけだが。

    各話の表紙がシドニア百景シリーズになっているが、建物は和洋折衷に巨大建造物と向上をミックスしていて、これは独特で見入ってしまうなー。

  • 最終巻。意外性はないけど、王道の大団円という趣で締めくくりとしては良かった。

  • 最終決戦。つむぎ大怪我。落合オリジナルとの戦い。終戦。新シドニアの出航。谷風長閑。

  • 最終巻にありがちな終わったぁー感がなかった。
    戦闘の臨場感が伝わってこなかったな、残念。

    ララーの正体が分かったことが収穫だったかも(笑
    ハッピーエンドはヨシとしよう。

  • アニメから引き込まれたSFラブコメの世界。ついに終わってしまった。ひととひとならぬものとのラブコメは挑戦だった。
    最終巻の先頭シーンはかなりややこしく、ぜひアニメ化してほしい!
    いずれせよ、いい終わりかただった。

  • ラストまで一気に駆け抜けた感の最終巻。最後まで面白かった。落合の前日譚と生き残った人達の後日譚書いて欲しい終わり方やったなー

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著者プロフィール

1971年生まれ。男性。福島県郡山市出身。代表作に『BLAME!』『バイオメガ』『シドニアの騎士』など。1995年、『BLAME』がアフタヌーン四季賞で谷口ジロー特別賞を受賞。その後高橋ツトム氏のアシスタントを務めた後、『BLAME!』の連載をスタート。『シドニアの騎士』を経て最新作『人形の国』を「月刊少年シリウス」で連載中.。

「2021年 『人形の国(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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