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感想・レビュー・書評
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前半のエッセイは面白く哲学エッセンスを語っている。
後半はやや?切れ味落ちる。
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- 心地よいエッセイでした。
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- 目的地を目指して走るだけでは、人生というのはもったいないのではないか。
- よいとか悪いとか、そういう判断をやめて、そのまま受け入れる。肯定するのでも否定するのでもなく、ああ、こういうものなんだと、世界を受け入れる。
- 何かを為すときには、そのこと自体がもたらす達成感こそが、その行動の原動力になるのである。この、自分自身の内側から生み出される駆動力を、「ほめられるためにがんばる」という行動原理は奪ってしまう。ほめるのではなく、共に喜ぶこと。何かがうまくできたなら、一緒に喜んで、子どもが感じている喜びを増幅する。そうして、その子が自分の内側から感じる喜びを引き出してあげるのだ。
- 哲学では、難問に出くわしたときには、むしろ問題の立て方を疑ってかかる。問題が解けないのは、私がバカだからではなくて、その問題が誤った前提のもとで立てられているからではないか。ならば、その誤った前提をこそ突き崩さなければいけないといったように。
- 私たちは自分の人生 の中で、さまざまなものごとを自分にとって価値づける。つまり、人生そのものがものごとを価値づける物差しなのである。だとすれば、その人生そのものの価値を計るということには、構造的な困難がある。