あの日のように抱きしめて [DVD]

監督 : クリスティアン・ペッツォルト 
出演 : ニーナ・ホス  ロナルト・ツェアフェルト  ニーナ・クンツェンドルフ  ミヒャエル・マールテンス  イモゲン・コッゲ  キルステン・ブロック 
制作 : ピオットル・シュトエレキ 
  • アルバトロス
3.17
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  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 61
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318410333

感想・レビュー・書評

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  • 戦争によって引き裂かれた夫婦の愛の真理を問うサスペンス!!
    見どころ
    ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『東ベルリンから来た女』の監督&主演トリオが再結集。劇中歌、クルト・ヴァイルの名曲「スピーク・ロウ」が、心に深い余韻を刻む。
    ストーリー
    1945年6月、ベルリン。第2次世界大戦でのドイツ降伏の翌月、元歌手でユダヤ人のネリーは、顔に大怪我を負いながらも強制収容所から生還する。ピアニストだった最愛の夫・ジョニーを見つけだしたい彼女は、顔の再建手術で元の顔に戻すことに固執するが…。
    ここがポイント!
    監督・脚本はクリスティアン・ペッツォルト。主演はニーナ・ホスとロナルト・ツェアフェルト。

    ユダヤ人の歌手である主人公ネリーがホロコーストを受けて顔にも大怪我を負い整形手術をして元の顔に戻ろうとしたのだけれども、元通りの顔にはならず別人になってしまう。
    自身の旦那を発見するも、変わってしまった顔に妻と気づいてもらえず、妻のフリをして財産の受け取りを提案される。つらい提案ながらも愛する亭主のためにその提案に乗り、自分のフリをすることに協力する。生きて、故郷に帰ってきた自分を演じ、友人達の前でスピークロウを歌い始めたところで亭主は自分の過ちに気づきネリーは伝えたい歌詞の部分で歌をやめ、去ってしまう。

    【Speak Low】

    Speak low. When you speak, love
    Our summer day
    Withers away
    Too soon, too soon
    Speak low. When you speak, love
    Our moment is swift
    Like ships adrift
    We're swept apart too soon
    Speak low, darling, speak low
    Love is a spark
    Lost in the dark
    Too soon, too soon
    I feel wherever I go
    That tomorrow is near
    Tomorrow is here
    And always too soon
    Time is so old
    And love so brief
    Love is pure gold
    And time a thief
    We're late, darling, we're late
    The curtain descends
    Everything ends
    Too soon, too soon
    I wait, darling, I wait
    Will you speak low to me
    Speak love to me
    And soon?



    <和訳>

    そっとささやいて
    私たちの夏は枯れてしまう
    すぐに、本当にすぐに
    そっとささやいて
    私たちの時間は束の間
    まるで難破船のように
    押し流され、すぐに別れ別れになる
    声をひそめて、ダーリン
    恋は火花闇へと消える
    すぐに、本当にすぐに
    たとえ私がどこに行ったとしても感じるの
    明日がすぐ近くにあることを
    明日はここにある
    そしてそれはいつもすぐ
    時はすぐに過ぎ去りは
    愛は短い 愛は純金 時は泥棒
    遅すぎるの、私たちは遅すぎるの
    幕はおりて
    すべてが終わってしまう
    すぐに、本当にすぐに
    私は待っているのよ
    あなたが私に声をひそめて
    愛をささやいてくれるのを
    だから、いますぐにささやいて

  • 「映画天国」にて。なんと異様な話なんでしょう。強制収容所から戻ってきた妻に夫は気づかない上に、財産目当ての夫は、女に妻になりすますよう唆す。なんで夫が彼女に気づかないのか。彼女がなぜ真実を話さずに言いなりになるのか。「なんでやねん」と何度もツッコミを入れたくなります。

    ラストで彼女の歌声を聴いて真相に気づいた夫の呆然とした顔を見て、こちらも呆然としてしまいました。彼女は夫を騙して楽しみたかったのではないかという仮説はどうでしょうか。

  • 最後のspeak lowすごく良かった。
    全体的にはえっ?そんなアホなって話。

  • 重めな話だけど、いやいやそんなに気付かないなんてバカな、と思ってしまう話だった。

    ユダヤ人強制収容所から生還した歌手の女性が、ボコボコにされた顔の手術を受ける。
    友人の話によれば、彼女の夫こそが強制収容所に入る事となった理由であり裏切り者で、現在も彼女の財産を狙っているというが、それでも彼女は夫に会いたくて夜な夜な彼を探す。
    ようやく彼を見つけたものの、元通りといかなかった顔のせいで彼は妻である事に気付かず、財産を得るために妻になりきる仕事を持ちだしてくる…というストーリー。

    実際に夫が裏切ったのかイマイチ分からないけど、離婚されていたという事実からも裏切ってるのかなぁと推測。
    どちらにせよ、自分のせいで妻が収容所送りとなったからには、生きていて貰っては困るのだろう。
    だから死んでいなければおかしい、死んでいるはずだと思い込んでいて、妻の事に気付かない。
    筆跡の真似をさせようとするも、最初からそっくりな字で書けようが、気付かないのもそのせい…って、それは流石に無理ないかな…!?と思ってしまう。
    夫は気付かないままで、しかし妻はどんどん夫の裏切りの事実を知っていく…というのが辛くなっていく。

    それでも離れず夫の望むままにしていた妻は、親友を失ってしまう。
    その状況に耐えられなかったのだろうけど、自殺してまで守るプライドというのは、理解出来ない…。

    最後は、夫の親族と再会し、夫にピアノを弾かせて歌う。
    タドタドしかった歌声は徐々に本来の歌声を取り戻し、そこでようやく夫は妻本人である事に気が付き唖然した表情を浮かべる。
    ピアノが止んでも歌い続け、歌いきった彼女は夫を一瞥し、コートを手に外へと出ていく…。
    ここで終わってしまい、その後彼女はどうするのか、夫は何を思うのか、ここから!というところで終わってしまうので不完全燃焼感が凄い…
    歌で自分だと分からせた妻はカッコ良かっただけに、あともう少し物語を見て結末を知りたかった。

  • 顔がいくら変わっていても、声や雰囲気でわかりそうなものだが・・
    そこっさえクリアーできれば、夫と再会した妻が身分を明かさなかったのは、自分が裏切られたのかどうかを確かめるため、その後つかの間の夫婦生活にもささやかな幸せを見出すが、離婚届の存在を知り、夫が自分をナチスに売ったことが分かって、ラストシーンへと・・

  •  強制収容所から生き延びたものの顔を損傷し修復手術を受けた女性。戦後のドイツで夫を探し当てるも、夫は妻と気づかず、妻のフリをして一緒に遺産を相続しようと持ちかける。

     これはすごい話。男女の複雑な想いが幾重にも絡まってて、ちょっと見たくらいじゃ置いてかれてしまう。
     主役の二人の顔の表情すごいよなぁ。顔で語る演技が多く、それがすごく効果的になっている。
     ラストはそう来たか。やっぱりどちらが強いかといえば、男性より女性が強いように思えた。
     

  • ずっと困った顔のひとたちが、同じトーンでぼそぼそ話してるだけ。ずっと眠い。早送り。

  • スピークロウが始まって作品を補完していった
    いや、作品ではなく私を補完していった

  • セリフが少なく、表情や仕草で緊張感が伝わる。

    収容所で受けた傷がもとで顔が変わってしまったネリーは、夫に再会できたことで最初は喜んでいるように見える。しかし夫は妻だとは気づかなない。夫は自分をナチに売った裏切り者だと、友人からは聞かされている。それでも最初は浮かれているように見えるし、自分がもらうはずだった遺産を山分けしようという夫の計画にも協力してしまう。しかし、夫が自分とは離婚をしていたこと、夫が自分を売ったことを自ら認識したことによって、態度が変わったように見える。言葉には出さないのであくまで雰囲気から。
    ラストシーンの歌のシーンがとてもよい。夫の家族の前で「Speak Low」を弾いてくれと言う。夫のピアノに合わせて歌う。次第に当時の歌い方を取り戻し、夫は目の前にいるのが妻であることにようやく気づく。今思い出していても鳥肌が立ってくるシーン。

  • 2016/5/29 そんなに長くない映画だったけど…
    なかなか女性の気持ちに寄り添った映画だったと思う。ナチス問題の中 収容所に入れらて苦しみの中 夫にまで裏切らて 酷い仕打ちの中 真実を知ろうとするネリー悲しいけど…ラストの歌を唄う事で 自分を相手に見せつけたところが良かった

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