プラトンとの哲学 対話篇をよむ (岩波新書) [Kindle]

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  • 哲学は学ぶものではなく行うものである。

    プラトンといえばソクラテス、アリストテレスとともに有名な哲学家です。
    しかし、プラトン哲学というものがあるわけではありません。プラトンは人との対話の中で哲学を実践するものとしており、「ソクラテスの弁明」といった著書の中で語っていったのです。

    「哲学は 、たんなる知識欲とか自己実現とか幸福追求といった営みではなく 、私が絶対者 、つまりすべてのものの根拠の前に立つという課題である 。この自覚に 、可能性が残されているのかもしれません 。そこでは 、 「魂 」や 「善い 、正しい 、美しい 」といった言葉を 、どこまで真実に語り得るのか 、私たち自身が試されます 。」※本著より抜粋

    哲学は一人で完結するものではなく、言葉を用いてよりよく生きるために人と語り合い、実現していくものではないでしょうか。

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著者プロフィール

納富 信留(のうとみ・のぶる):1965年生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学。著書『ギリシア哲学史』(筑摩書房)、『ソフィストとは誰か?』『哲学の誕生――ソクラテスとは何者か』『新版 プラトン 理想国の現在』(以上、ちくま学芸文庫)、『プラトンとの哲学――対話篇をよむ』(岩波新書)、『世界哲学史』全8巻+別巻(共編著、ちくま新書)など。

「2024年 『世界哲学のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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