コリアン世界の旅 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 在日韓国人、在日朝鮮人。彼らが日本社会から不可視になっていることがこの本でよく分かる。コリアン。いつも会っている人がもしかしたらコリアンかもしれない。コリアンであることを明らかに出来ない日本社会が問題なのだろう。でも、それはどのようにしたら変わっていくのだろうか?この本で新井英一を知った。そして「清河(청하)への道」をYouTubeで聞いた。彼の来歴が歌われている。胸に響く歌詞だ。コリアン世界が少しだけ見えてきた。

  • 『地図のない場所で眠りたい』(高野秀行氏−角幡唯介氏対談集)にて紹介されていた本書。

    文体は非常に読みづらい。誰の発話なのか、途中で見失うこともあった。
    しかしそれが故に、日本では見えなくなってしまっている在日を取り巻く問題が、徐々に可視化される過程をより生々しく感じることができる。
    特に最終章は圧巻。

    本書が出版されたのが95年。インターネットが発達した現在、在日を取り巻く状況がどのように変化しているのか、ぜひ続編を出してもらいたいと思う。

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著者プロフィール

野村/進
1956年、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。78~80年、フィリピン、アテネオ・デ・マニラ大学に留学。帰国後、『フィリピン新人民軍従軍記』で、ノンフィクションライターとしてデビュー。97年、『コリアン世界の旅』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年、『アジア新しい物語』でアジア太平洋賞を受賞。現在、拓殖大学国際学部教授もつとめる。主著に『救急精神病棟』『日本領サイパン島の一万日』『千年、働いてきました――老舗大国企業ニッポン』。近著は『千年企業の大逆転』

「2015年 『解放老人 認知症の豊かな体験世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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