ダブル・ジョーカー ジョーカー・ゲーム (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)

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  • 短編というのか、細切れの章によって構成される。タイトルは、その中の一つ。戦時中のスパイであるD機関に、同じく兵隊から構成されるスパイ機関が対抗馬として浮上し…というもの。基本的にひたすら「主人公側のメンバーすげー」なので、負けることはない。

    ・ダブル・ジョーカー
    ・蠅の王
    ・仏印作戦
    ・柩
    ・ブラックバード

  • 柩が切なくなる。

  • 「柩」「ブラックバード」が特に。

  • ジョーカー・ゲームの続編。

    D機関の対抗組織の創設や、前作で匂わされていた結城中佐の過去といったそそられる話が目白押し。結城中佐もその周辺も彼の人柄を語りはしないが、話の端々に教え子たちへの情が微かに見えるところがたまらない。

    そしてラストは"あれ"がついに始まり、スパイたちの行く末を闇が覆う。
    上手いヒキだ。

  • ジョーカーゲームに続く2作目。クールさと、やるせなさが全編に漂う。ここまでしてスパイを全うしようとすることは一種の洗脳ではないかとも考えてしまう。
    Kindle unlimited

  • 前作に続き、表題作の「ダブルジョーカー」をはじめとした短編集。
    「ダブルジョーカー」では軍部のエリートがD機関を面白くないという理由で対抗馬を立てて潰そうとする話。
    完膚なきまでにエリートを叩きのめす部分が面白い。
    「蠅の王」はあそこまでわかっているなら、利用して偽情報を流させるというのが、Ⅾ機関なのでは?と思ってしまう。
    他の作品も当時の情報戦で日本が負けていたことを前提に、Ⅾ機関が奮闘するのだが、軍部がかたくなだったり、相手が一枚も二枚も上手だったりでやられてしまう事情が描かれている。
    多かれ少なかれ、似たような状況だったのだろうと思わせる部分もあり、残念な気持ちにはなるが、作品自体はテンポよく進むので読みやすく、面白いと思う。

  • ジョーカーゲームの続編 今回はD機関メンバーとD機関以外の人達の物語短編集、騙し騙されるスパイの闘い。今回も設定が巧妙でドンドン嵌っていくストーリーでした。

  • 安定感ある面白さ。各話は短くうまくまとめられている。

  •  Amazon Kindle Unlimitedにて2022年3月2日(水)に読み始め、3月4日(金)に読み終える。

     「ダブル・ジョーカー」(アニメ第8、9話)、「蝿の王」(アニメなし)、「仏印作戦」(アニメなし)、「柩」(アニメ第11話)、「ブラックバード」(アニメなし)の5作を所収。紙書籍『ダブル・ジョーカー』(角川文庫)には掌編「眠る男」が特別収録されているとのこと。なお、「アニメなし」は2022年3月4日現在。いまのところ第2期の制作について公式発表はない(はず)。

     けっこうぶっ飛んでいるけど、それはそれとしてふつうに楽しめる。マンガやアニメだとそういうリアリティのなさを媒体の特性によってある程度吸収してくれるので、アニメにするのに親和性が高いんだと思う。

  • 前作に引き続き、練られたプロットで楽しませてくれるスパイミステリー。面白かった。

著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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