東京すみっこごはん (光文社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!特に300ページ以降、グッとくるものがありました。四つのお話が入っていて、それぞれ視点が異なります。すみっこごはんに集まる人々の内面が描かれていくので、読み進めていくうちにメンバーの皆が好きになってきます♪さて、明日はどんな明日にしようかな?

  • 「でもそんな時は、明日はどうなるんだろうじゃなくて、どんな明日にしようって考えるんです」
    「どんな明日に、しよう?」

    今までの私だったら(中略)未来に背を向けていたと思う。だけど、そうじゃない。未来はこれから、私が自分でつくっていくんだ。

    私を、どんな未来に連れていってあげよう。口角がきゅっと上がって、明日が、とてもいい1日になる気がした。

  • 6年前に途中まで読んでなぜかそのままになってた作品。ということで、もしかして合わなかった?などと思いながらも、もう一度最初から読むことに。結果は、よかった。本当に読んでよかった。最後は思わず涙。シリーズ化されてるようなので続きも読んでみようか。

  • 「きっとどんな人間も、この世界を体験するために産まれてくるのだ。」
    「命は、輝いてつづいていく。食べている限り。」

    連作小説。
    誰もが抱える心の影にスポットがあてられ最後には柔らかく昇華されるやさしい読み心地のお話。

  • 共同台所すみっこごはんに集まってくる人々を書いた話。
    1話目はいじめにあってる女子高校生、2話は料理が苦手で女子力の低い会社員、3話はコンビニで働いているタイ人、ホストファミリーは美味しいご飯を作ってくれず、買ってきた惣菜ばかり。4話は区役所に勤める定年に近い男性、そして、すみっこごはんの成り立ち。どうして、誰が、誰のためにすみっこごはんを作ったか。優しい、温かい話ばかりで、サラッと読めるけど、心に響く話ばかり。

  • 口も態度も悪いオヤジ、柿本が、なぜ和気あいあいとした憩いの場に度々訪れるのか、どんな生活をしているのか、ずっと気になりながら読んでいましたが、最終章で明らかになりました。意外な展開にびっくりしました。

    肉じゃが、ハンバーグ、お味噌汁など定番中の定番の料理がいかにも美味しそうに描かれていて、自分もすみっこごはんのメンバーに入りたい気分になりました。

  • 成田名璃子 著「東京すみっこごはん」、2015.8発行。一息に読み終えました。シリーズみたいで、とても楽しみです! 本書は登場人物の紹介という位置づけでいいでしょうかw。

  • 想像以上に面白かった!
    タイトルから想像した通り「ごはんは、人間の源」という内容で、登場人物のそれぞれの視点、生活からの食に関するエピソードがあります。
    後半に連れ、展開が複雑化していき(といっても、わかりやすい内容です)解き明かされる謎もあったり、物語の構成が上手くて面白いと思いました。
    昔、自身も手間隙かけた愛情たっぷりのごはんで、励まされ元気になったのを思い出しました。
    愛情(手間暇)をかけたごはんというのが、自分が思う以上に力を持っていると改めて感じ、人を元気づける時に作りたいと思いました。

  • 読メでどなたかのレビューで興味が湧いたので購入。
    いやあ面白い。
    こういう普段は全くかすりもしなかった作品に出会えちゃうと読メに登録してよかったなとつくづく思うのである。
    ラノベではないライトノベル。
    短編でありながらそれぞれがきちんと繋がっているコレもまた僕の好きな感じ。
    そしてそれぞれのキャラがしっかり描かれていて非常に入り込める。
    出てくる人もいい人たちばかりでほっこり。
    読みやすく面白いので一気に読んでしまった。
    結末も予想通りでありながら、予想通りでホッとした。
    このまま続編も読んじゃいます。

  • おもしろかった。
    好きな作品がまた増えた。
    これ、現実にできないかと真剣に思う。でも、柿本さんほどのぶれない信念はないなぁ…
    こんな居場所があったら、救われる人いるかもな。

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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