有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 (光文社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 北海道紀行の章を79年の時刻表の路線図を片手に読み直したら、正気の沙汰ではない具合にゾワゾワした。
    私自身は有栖川氏の妻のように「電車に乗るのが苦ではない」「電車に乗ると眠くなる」タイプなので、
    車窓を流れる風景を堪能したことは無い。
    このエッセイでは各地の路線にミステリ、地理、歴史を絡めて車窓やホームからの眺めを描くように語られていて、
    次に旅行できるときには少し眠気を我慢してみようかと思った。

  • 有栖川有栖の鉄ミス・エッセイ集。
    作者の好きな「鉄道」と「ミステリ」について語っているせいか、楽しく書いている筆の勢いみたいなものが感じられて、とっても楽しい。ちょっと早口にしゃべっている様な読み心地で、心なしかこちらの読むスピードも上がってしまった。
    実は鉄道ミステリとか旅情ミステリみたいなものは避けてるところがあったんだけど(時刻表が苦手……)こんなに熱意を持ってお勧めされると、ああ読みたい!って思う。オタクの熱量ってやつかな。
    筆致はいつも通り上品で読みやすいけど、エッセイだからかセルフツッコミもちらほらとあり、読んでいて楽しかった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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