妃(きさき)は船を沈める 臨床犯罪学者・火村英生 (光文社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 作家アリスシリーズ。
    『猿の左手』と『残酷な揺り籠』という中編を、妃沙子というキャラクターを軸に長編としている。初めからの企みではなかったらしいが、上手くまとまっている。
    どちらの作品もトリックはいまいちで、動機の説得性も薄い(『残酷な揺り籠』は特に)。ただ、妃沙子という正気よりも狂気の度合が高いキャラクターが、作品自体の面白さと説得性を生んでいる。
    『猿の左手』の元ネタの解法も面白かった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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