- Amazon.co.jp ・電子書籍 (218ページ)
感想・レビュー・書評
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私は、特に最近不満なのが、餃子の専門店を謳いながらも平気で冷凍餃子を焼くお店が多いことです。これは、食べに来た人に対する裏切り行為であると共に詐欺的な商法だと思っています。現在は、このようなプライドがない営利目的の店舗がほぼ大半を占めている。原因は、消費者がはっきりとものを言わないのも、このことを助長している。そのなかで、著者は私たちに代わり食産業に問題を突きつけています。内容は、食産業や激安食品にに関して、私たちが、曖昧にしていることやなんとなく感じていることを明確にまとめ回答しています。この書籍を読むと大手フランチャイズ店やスーパーの内幕がよーく理解できます。特に悪質な業者に対して、消費者が警戒すべき内容を分かりやすくまとめています。特に評価すべきは、私たちの身近なフランチャイズ店の名称を明らかにし、食の専門家の目線で問題点を明らかにしている点です。また、問題点から食の安全性・美味しさから日本の未来までが解かれています。この書籍が出版されたと同時にタイミングよく、最近マスコミをにぎわす食品に関する品質関連の問題や事件が起こっています。こういった問題の根本を事件の関係者のみに限定せず、食の業界そのものの問題として広く論議すべきだと感じます。消費者の食の“安全性”への関心は、ますます高まっております。当然、世間の食品関連業者対する”安全性”の要求はさらに厳しくなってきている事は言うまでもありません。私たちの住む日本の事情や競争力強化のために原材料の多くは、現在輸入食品に頼らざるをえません。輸入食品は価格が安く、安定的な供給ができるというメリットの反面、国産に比べ、安全性や品質の面でやや劣ると言われているようです。逆に国産食品は、安心・安全、品質の良さ、おいしさ、ブランド価値というメリットの反面、価格の高さ、安定供給力というところが問題になっています。このような、様々な原料を国内外から調達せざるを得ない状況の中、消費者は何を選択するのが最善なのか確りと考えなければならない。価格差が広がり、現実的には、激安食品を購入せざるえない所得層の人もいます。しかし、本来のもには感覚的ですが妥当であろう価格があると思っています。それを遥かに下回る価格で売られているのあれば、なぜ、その価格で提供できるのか疑ってみる必要があると感じます。その商品には、企業努力ではないからくりがあるはずだからです。激安といった目先の損得に惑わせれず、原材料の調達から商品になるポプロセスや食の安全性をも含めた価値をみいだし、次世代に繋がる商品を選択することを強く望みます。所得的にそういった商品を選択できない状況にあっても、その中でも最善なものを選択出来るように考え行動することからはじめれば、きっと食に関する日本の未来が良い方向に向かうと確信しています。