女たちのジハード (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 初出は平成6年(1994年)とのことで、バブルが弾けたあとの時代に生きる3人の女性を中心に話が展開します。みどりさんと紀子さんは文量として少なめなので一旦保留します(この2人を入れたら5人の物語)。

    私がいいなと思ったのは、30代の康子さん。結婚するもんだろうと思ってたけど、バリキャリの道を過ごすこともなく古参OLになってる。この方がある日、持ち込まれたある野菜と奮闘するシーンは力強くて元気が湧いてきました。

    康子さんのほかの2人は、キャリア思考だけどもがき苦しんでいるリサと、今で言うハイスペ婚思考の紗織。働いて、未婚の人であれば、誰かしらには共感できるはず。

    ちょこっと出てくる紀子さんはちょっと、まぁ、…大丈夫かなと涙 みどりさんは強い。

  • とにかく読みやすい。早く続きが読みたくて仕方がなかった。5人の女性の生き方、特に仕事に対する姿勢が書かれていて、まさに仕事で壁にぶち当たっている今の自分とかぶった。人生に対して諦めずに頑張ろうと前向きにさせてくれる一冊。

  • 非常にリアリティーがあっておもしろい本だった。テーマも多彩。

著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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