好きなようにしてください [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 25
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感想・レビュー・書評

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  • 実に痛快なキャリア相談集。
    楠木先生の人間性に惚れずにはおれない。
    自分もどちらかと言えばバッサリ行かれる側の人間なんだからだと思うけど
    「あー、そういう見方もあるかー」と目から鱗が落ちまくりでした。

    キャリアに悩んでる方は是非一読すべき一冊。

  • 人生やビジネスに関する様々な相談について、全て好きなようにしてくださいという回答と著者の論理展開を行う痛快な一冊。なかなか本質的で気持ちの良い一冊

    <メモ>
    ・理屈じゃないから理屈が大切。理屈が分かっていないと理屈じゃないということがわからない。野生の嗅覚が8割でも2割の理屈を突き詰めているかどうかで野生の嗅覚の意味合いの理解のレベルが全然異なってくる。

    ・人間99%は自分の意思で自由意志でやるということ。〇〇せざるをえないと思い込まないこと

    ・仕事の原則 一部抜粋
     次行ってみよう(ただし近場で)の原則
      向いてないことが判然としたら別のことをやるべき。ただしゼロからではなく、意外とそれまでやっていたことの近くを探して見る
     
     自分に残るのは過程の原則
      仕事のやりがいは自分の納得を追求する過程。
     客にとっては結果が全て。成果は自分で評価できるものでない。自分に積み重なるのは過程が全て。過程をおもねると続かなくなる

     仕事の量と質の原則
      客側で記録に残る成果の集積を仕事の量という。客の記憶に残るのが仕事の質。自分の記憶に残る成果を自己満足という。自己満足は割と大切だが、決して表に出してはならない。

     誘因と動因の区別の原則
      仕事の量を左右するのが誘因インセンティブ。質を左右するのは動因ドライバー 誘因がなくても自分の中から湧き上がってくるものが動因。

    ・何をするのかよりも何をしないのかの判断の方がよっぽど大切。トレードオフがあるいじょう何をやらないことにするのかの意思決定なしには実際には何もできないことになる。何かをするということは何かをしないことを決めていることになる。 

  • まだ途中までしか読んでないけど、★5つ確定。
    人材育成で言いたいことがすべてここにある。

  • ○引用
    「ビジネスで一番大切なものを一つだけ挙げろと言われれば、私は「人間に対する洞察」と答えます。」

    「「自分にとっての幸せとは何か」ということを何よりも先に考える。これが真っ当な順番です。」

    「自分の仕事に正面から向き合う。それは自分を向くということではありません。自分が役に立とうとする他者を向くということです。」

    「人が勉強する目的は、究極的には一つだけだと僕は考えています。「自分の頭で考え、自分の意見を持ち、それを自分の言葉で表現する」」、これに尽きる。

    「客側で記録に残る成果の集積を「仕事の量」という。これに対して、客の記憶に残る成果が「仕事の質」。一方で、自分の記憶に残る成果、これを「自己満足」という。」

    「多くの研究が「他人との比較が幸福感を阻害する」という発見事実を指摘している」

    「それを表明したとたんに、それが「何ではないか」がはっきりとわかる。ここに優れたコンセプトとか目標、ビジョンの特徴があります。何ではないかを定義することによって、その価値の独自性が明らかになります。」

    「幸せは客観的には定義できません。すべての幸福は個別的・主観的なものです」

  • 痛快楠木節はいつ読んでも面白いなぁ。NPで読んでいたのは後半が多かったので、前半は読んだことない記事も豊富にあって、買ってよかった。

    計50回、この方はブレずに「好きか嫌いかで判断せよ」と言っている(と言っても過言ではない)
    世の中の殆どのことはどうにもならないこと。迷った時に、状況を比較して損得をアレコレ考えてもしょうがなく、“川の流れに身を任せ”その流れの中で「あ、こっちのほうが好きだな」と思う方を選んで、そこで伸びやかに自分の経験や能力を積み上げよ、というのが基本スタンス。肩の力が抜けていて、共感できる思想がとても多い。
    楠木さんの人生哲学は、競争戦略そのもの。
    故に好き嫌いが重要。

    ・世の中にある環境のほとんどはいってこいでチャラ
    ・イヤな気分になるということは、どこかで自分に深く関わっているということ
    ・人生の勝ち負けなんて90%は気のせい。勝つと思うな、思えば負けよ
    ・具体的なスペックに基づくキャリア選択の3つの限界
     スペックの意味が不安定…例えば年収、なぜ年収が高いといいのか?に答えが出せないと意味ない
     総合的な判断が阻害される…具体性とは相反するもの
     空間的な柔軟性と時間的な持続性の点で難がある
    ・キャリアとは、キャリアコンセプトを絶え間なく練り上げていく工程
    ・ビジネスで一番大切なものは人間に対する洞察
    ・どうすれば成功するのか、の問に対しては「法則はないけれども、論理はある」という答え以外に用意できるものはない
    ・実践はどこまでいっても個別の話、論理ほど実践的なものはない
    ・良い仕事をするとは、自分以外の何かの役に立つということ
    ・比較可能性があるときに嫉妬は発動する。比較困難にしてしまえば回避可能
    ・勉強の目的は、自分の頭で考え、自分の意見を持ち、自分の言葉でそれを表現すること
    ・すぐに役立つものほどすぐに役立たなくなる
    ・ビジネスは、稼いでこれる奴が一番偉い
    ・稼げるというのは、ビジネス全体を動かして大きな商売を生み出せるということ
    ・実績は実在であり、実績のみが実在である。これがビジネスの不易の大原則。実績のみが、自身、能力、そして勇気の裁量の尺度だ。実績のみが成長する自由を与えてくれる。実績こそが実在、他のことはどうでもいい。

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著者プロフィール

経営学者。一橋ビジネススクール特任教授。専攻は競争戦略。主な著書に『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)、『絶対悲観主義』(講談社)などがある。

「2023年 『すらすら読める新訳 フランクリン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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