また、同じ夢を見ていた [Kindle]

著者 :
  • 双葉社
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感想・レビュー・書評

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  • とても綺麗な話だった。人生とは、幸せとは、について考えさせられた。

  • 賢いが、それゆえに同級生たちから浮いてしまっている小学生の女の子が主人公。
    そんな彼女に友達はおらず、唯一そう呼べるのは以前助けた黒猫だけ。

    主人公には放課後黒猫と一緒に行くところがある。ふたつだけ。
    「アバズレさん」と呼んでいる若い女性。
    いつも優しいおばあちゃん(血縁関係ではない)。
    とある日、いつもとは違う方に足を向けるとリストカットの後がたくさんある
    女子高生とも出逢い、主人公は彼女のところにも通うようになる。

    校外では心を許せる人がいるが相変わらず学校では同級生と衝突し、
    絵を描くのが好きな気弱な男の子には、彼を守ろうとやったことで
    逆に拒絶されてしまったり。

    そんな主人公が「幸せ」についてとことん考えていく中で、少しずつ変わって
    いく姿を描く物語となっている。


    『君の膵臓を食べたい』のような頁をめくらせる力には欠けていたかなあ。
    これからどうなるんだろう?ってわくわくしながら読めるものではない。
    小学生の女の子が主人公の割には結構深くて真面目なテーマだったなと。
    女子高生との別れの段階で、主人公を見守るほかの人達との関係・行く末にも
    想像がついてしまったしね。

    まあ、でも、住野さんの今後の著作は読んでいこうかなと思う。
    今回は私個人の好みにはまらなかっただけなのかなと。

著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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