今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則 『ジャイアントキリング』の流儀 [Kindle]
- 講談社 (2012年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (241ページ)
感想・レビュー・書評
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過去振り返ってみると、いろいろ楽しめる。
チェック項目(質問リスト)がちょうどいい試金石になる。
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【大金星を挙げるチームの法則】
A.チームの成長法則4つのステージ:形成期→混乱期→模範期→変態期
B.変化の激しい時代と言われている現在においては、事業の前提条件が時々刻々と移り変わっています。過去の成功体験を繰り返しても、同じ結果を得ることが難しい時代です。もはや、リーダー一人が変化をとらえてアクションを考えるのでは間に合わないほど、変化する要素が増えています。加えて、指示通りにがんばっても必ずしも結果が出ないとなると、メンバーのモチベーションがキープできなくなり、貴重な人材ほど先に流出していく、という悲劇的な事態が起こってきます。
C.「事前の行動計画と役割分担」をカンペキにやればやるほど、メンバーは「自分に与えられた仕事をやるだけ」で、他人の仕事は手伝わないし、担当者が決まっていない仕事は誰もやらない状態になり、ストーミングが起こりにくくなります。 さらに、役割分担したうえでの「成果主義の評価制度」と「業務量の適正化」により、実はもったいないことに、「大変そうだから手伝うよ」とか「みんなで一緒に力を合わせて乗り切ろう!」というようなチームづくりのチャンスがなくなっているのです。
D.「責任感がある」のは、強みです。 でも、これが「責任感のために、組織の問題をすべて背負って身動きが取れず、0・9オーラを発しているキャプテン」となると、その責任感はむしろ「弱みとして発揮されている」と言えます。「凸凹力」とは、自分の強みを発揮して、成長し続ける力のことです。凸は強みで、凹は弱み。なぜ凹までが「力」に含まれるのかと言うと、「自分の凹は、誰かの凸を活かすためにある」と考えているからです。 つまり、チームづくりにおいて、メンバーの凸を活かす力とは、自分の凹を活かす力でもあるのです。
E.弱みは見つかるもの。強みは見つけるもの
F.強みは相対的である。
G.課題=理想ー現実
H.成功の5つのコンセプト
1.常に改善、常に前進
2.Professionalismの徹底
3.仮説→実行→検証→仕組化
4.顧客満足の最大化
5.スピード!スピード!!スピード!!
I.自分の仕事、他人の仕事と言ってしまうと、あたかも土地の境界線のように、ここまでが私、ここからがあなたという分け方をイメージしやすいかもしれませんが、それは違います。アシストが効いているチームというのは、重なりあったバトンタッチゾーンがあって、自分の仕事をやりきること=他人の仕事を手伝うこと、なっているのです。
J.アクティビティにゲーム性を持たせて「面白化」するためにはどうしたらよいでしょうか。条件が4つあります。
1.ゴール(理想)が明確なこと
2.ルール(制約)が明確なこと
3.フィードバック(現実)があること
4.自発的な参加であること -
チームビルディングのことを知るのに最適な一冊。期待通りでしたー!
世の中の多くの教室はフォーミングの状態で終わりを迎えていると思うと、この原理原則って先生たちに知ってもらいたいなぁと。