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感想・レビュー・書評
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小説を読む前に先に映画を観た。世界観が美しかった。
本作品もCGを活かした映像美という新海作品の強みが光っていた。キャラクターの心情が上手く表現されており、キャラクターの台詞や言葉選びも美しく、まるで映像で見る文学作品の様だった。
映画はさておき、小説だ。
私が本書を購入したのは、作者が文章でどのように表現しているのか、知りたかったからだ。いや、正確には分かっていた。
なるほど、小説も映画同様、美しい。
何故こんなにも言葉一つ一つが美しく、胸にジンワリと溶け込むのだろう。きっとその答えはレトリックだ。そして、オノマトペもふんだんに使われている。
しかし、彼は決して表現を深く考えながら書いていない気がする。彼は感性が豊かで、まるでセンスの塊なのだ。キャラの心情をよく理解し、愛しているからこそ成せる技なのだ。
彼の本業はアニメ映画監督だが、小説家としての彼の真髄を見た気がする。
私は「君の名は」よりも評価されるべき作品だと思う。
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