杉原千畝 スギハラチウネ DVD通常版

監督 : チェリン・グラック 
出演 : 唐沢寿明  小雪 
  • ポニーキャニオン
3.49
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013548985

感想・レビュー・書評

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  • 杉原千畝(唐沢寿明)は外交官として、リトアニアに赴任していた。そこでナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民に、独断でビザを発給し続け、最終的に6000人もの命を救った。
    彼は、自分だけでなく家族までもが危険に晒される諜報戦に身を投じた。“真実の物語”が明らかになる。
    第二次世界大戦下のリトアニアのカナウス領事館でユダヤ難民に日本政府の規定に反してピザを発給し、日本のシンドラーと呼ばれた杉原千畝の生涯を描いた映画。
    戦争を止めるためにスパイとして活躍していた知られざる逸話(満州国がアジアの楽土と信じていたのに汚い裏側を見てスパイを辞めた、ロシアから入国を断られたなど)、リトアニア領事館でのスパイ活動で国際政治の非情な現実で疲弊し、難民の命を救いたいという思いになっていく変化を丁寧に描いた歴史映画です。

  • 他媒体から既に得ていた杉原さんのイメージとは、異なる映画だった。

    ところどころ、盛ってるんだろうな、と感じるところが。
    主役もキャストミスであるように思う。
    演技自体がどうこうというより、本質的に合わなかったのでは。
    個人的なイメージで申し訳ないが、杉原さんは「冷静かつ道徳心のある外交官」というもので、本作ほど感情の発露が多いイメージは無い。

    他にも杉原千畝氏を取り上げた映画作品はあるようなので、そちらも観てみたい。

  • 第2次世界大戦時、ナチスに迫害されたユダヤ難民にビザを発給して救いの手を差し伸べ、「日本のシンドラー」とも呼ばれた外交官・杉原千畝の半生を、唐沢寿明主演で描いたドラマ。堪能な語学と豊富な知識を駆使し、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として世界各国で諜報活動に携わった杉原千畝は、1939年、リトアニアの日本領事館に赴任。自ら構築した一大諜報網をもって混乱する世界情勢を分析し、日本に情報を送り続けていた。その一方で、日本政府の命令に背いてナチスに迫害されたユダヤ難民に日本通過のビザを発給し、6000人の命を救った杉原の、知られざる信念や信条を描き出す。監督はハリウッドと日本の双方で数々の大作に携わってきたチェリン・グラッグが担当。
    「映画.com 解説」より

    大事なものは何か、国や民族とは何なのか、改めて考えさせてくれる作品.こういう外交官がいたからこそ、今の日本の国際社会での信用があるのだと思う.
    杉原千畝だけだじゃない、過去、現在に多くの日本人が世界中で活躍していることは、すべて今と未来につながる.

  • 何もかもが中途半端な感じがしました。戦争の悲惨さ・ナチの非道さ・杉原千畝の苦悩・夫婦の感情全てが。長かったなあ。あくまでも私感ですが。

  • ソ連から逃亡したユダヤ人を保護した樋口季一郎と安江仙弘、そしてドイツからの抗議を退けた関東軍参謀長の東條英機。
    在浦潮日本領事館の根井三郎、大迫辰雄。在リトアニア日本領事館副領事の杉原千畝。そのほか各地で手助けした人々。彼らがタブー視され続けているのは口惜しい。
    「日本のシンドラー」という言い方も西洋的である。オスカー・シンドラーは自社勤務に必要であるという理由からユダヤ人を保護し、スティーブン・スピルバーグ監督の映画になった(『シンドラーズリスト』)からこそ有名なのである。

    「迫害されるべきユダヤ人」は西洋的史観である。史学研究により、大日本帝国外務省としてのユダヤ人に対する考え方は西洋列強とは異なるという事実が明らかになりつつある。
    いまだに「ユダヤ人難民通過を認めない大日本帝国外務省」(戦前日本否定)がまかり通っている。

  • 冬休みということで、平日に映画を観にいけるチャンス。
    ということで、「杉原千畝」を見てきました。

    漠然と何をやったかは知っていた人ですが
    この映画を見るとそんな浅い知識は一気にひっくり返ります。

    ユダヤ人に命のヴィザを発給した外交官という姿と
    超一流の諜報員という姿
    この両面を知らないと杉原さんを知ったとは言えないということがよくわかりました。

    杉原さんのような人がもっと働ける場を得ていたら
    日本は無謀な戦争に突入することはおそらくなかった。
    そう思えるほどの人だと思いました。

    リトアニアの国外退去命令が出て、そのぎりぎりまでヴィザを発給し続け、
    最後にはヴィザの発給に最初は懐疑的だった部下に
    「私は人に心からありがとうと感謝される仕事につけて幸せでした」
    と言われるシーン、もう涙がドバっと出ます。
    ユダヤ人は悪だとその頃、その場所の雰囲気だけで刷り込まれていた人たちの
    心も動かした杉原さんの行動に
    ありきたりだけど「日本人として、誇りに思える」
    という言葉しかないですね。

  • 映画館に観に行きました。
    高校の教科書に載ってて勉強苦手なくせに何故かこの人のことだけは覚えてた。多分名前が特徴的だったから。

    唐沢さん英語の発音めっちゃ上手でまずそれにびっくりした。
    顔小さいし顔立ちはっきりしてるし、外国人俳優さんと並んでも全然変じゃない。あれでジョークとか言っちゃう人だから最高。

    所謂エリートが見返りも求めずに他国の人々を助ける姿は格好いいの一言に尽きる。
    あの頃の日本のお偉いさんは大体クソだよね…国自体がおかしかったから仕方がないんだろうけど、そういう中でも杉原さんとかその同僚(名前忘れたけど)とか、誰かを助けようとしている日本人がいたということが素晴らしい。

    序盤も中盤も銃をぶっ放して人が血まみれになるシーンは目を逸らしたくなった。この時代のユダヤ人は特にかわいそう。唯一神を崇める宗教ってろくなことないと思う…なんて言ったら信者に失礼なんだろうけど。
    グッジェ役の俳優さんの冷徹さにやられた。後から裏切るタイプなのかと思ったらそんなことなくてますます好きになった。彼が出演する他の映画も観てみたい。
    ドイツの非常さが目立ったけど戦時中はどこの国ももこんなもんじゃないかな…と思った。

    戦後にニシェリ氏はもちろん、杉原さんのおかげで生き延びることができたユダヤ人とその子孫が対面するという企画の番組があったそうで。
    「貴方のおかげでこうして生きていられる」なんて、杉原さんにとってそれ以上嬉しい言葉はないだろうな。

  •  日本のシンドラーと言われる杉原千畝を描く。

     この映画では杉原千畝はある種の諜報員としても描かれている。外交官として第二次世界大戦に向かいつつある国々の諜報戦で能力を発揮しあるべき世界の形を目指している。そんな千畝が窮地のユダヤ人達の姿に心動かされて行動する。
     唐沢寿明の英語の演技が完璧。しっかりと大作感があるが、ちょっと間延びしてる印象も受ける。
     
     ラストで千畝が逃したユダヤ人研究者が原爆製造に関わっていたような話が出てくるんだけどこれって本当なの?
     

  • 杉浦千畝は、小学生の時に図書室で伝記を読み、杉浦千畝まじリスペクトって思った(現代風)ので、観たいっす

  • ヨーロッパロケで、第二次世界大戦中のセットも組んで、たくさんのエキストラに軍服を用意し、戦車も出し、すごくお金かかってるなあ、とは思った。
    しかし、お金がかかっているかどうかは、映画の出来とは関係ないのである。残念ながら。
    杉原千畝が諜報活動していたとか、ロシア人の元恋人がユダヤ人救出活動していたとか(ロシア人と結婚していたのは本当だけど)、追いかけられたり、カーチェイスしたり、そんな劇的な作りをしなくても良かったんじゃないか。杉原千畝という人がどんな人か幼い頃から描いて、ナチスのユダヤ人迫害がなぜ起こったかなど歴史的背景を説明して、真っ当に作ったら良かったのに。
    映画として面白くしようとしてことごとく失敗している。どうせ真面目な映画なんだから。
    最初のタイトルが出るところから、大袈裟で、音楽もうるさく、とにかく見るのが苦痛だった。
    役者がモデルになった人物と似ている必要はないが、唐沢寿明は違うかな、とも思った。もう少し普通の優秀な外交官的なルックスの人が良かったのでは。唐沢寿明は、ちょっとエキセントリックな感じがする。目が大き過ぎるのかも。
    もっと普通の伝記映画みたいなのないのかと探したら、youtubeにNHKの「その時歴史が動いた」の古い映像がアップされていて、そちらの方が余程良かった。ただ、杉原千畝が途中からスタンプを使ったことはまだ分かってなかったのか、全て手で書いたことになっていたり、四男の伸生さんの写真を間違えていたりと、難がないとは言えないのだが。
    明治の男だから、本人は多くは語らなかったのだろう。もっと早く有名になっていたら、長生きされたのだから本人の話を聞くこともできただろうに、残念。

  • 杉原千畝は尊敬する歴史上の人物だけど、こちらは映画として微妙な作品だったように思う。

  • 杉原千畝という人物のどこがすごいのかというと、国の意向に反してまで「人道」を貫いたことではないか。

    ただ、彼のように組織の中で突出して「出る杭」になってしまった人間というのは、必ずしも日本で好まれる人物像ではないように思えます。彼のような立派な人間がいまの世の中で出てきたとしても、某省の元事務官のように政府にも世間にも疎まれてしまうに違いない。

    杉原千畝の場合はやはり外国での評価を受けて、日本が後追いして称賛したというのが実際のところなんでしょう。立派な人物を描いた感動的な映画であることは確かですが、「都合よく手のひら返してるんじゃないよ」と複雑な気分にもなります。

  • 2015年 日本

    監督 チェリン・グラック

    唐沢寿明、小雪、ボリス・スジック


    東洋のシンドラーと呼ばれる杉原千畝(現地人にはセンポ・スギハラって呼ばれてた

    みたい)のお話。
    第二次大戦中にナチスから迫害を受けるユダヤ人のためにリトアニア・カナウスにい

    た千畝が独断で延々と日本通過ヴィザを発給し続けたお話。

    史実を延々とつづるのかと思いきや何やら冒頭から陳腐な展開。
    後で「フォックスと呼ばれた男」の監督と知り、納得。
    陳腐な展開ながらも淡々と進行してたから、歴史を知るにはいいかもしれませんね。

    最後の方にイリーナからの手紙で偽装結婚して助けたユダヤ人は技術者でアメリカで

    技術者として働いたってくだりがあり、その中で何となく、原爆の開発に関わって「

    その代わりにたくさんの人の命を救った」と聞こえて、いやな感じがした。

    ラストの収容所(の割にはみんな呑気に平和そう)での子供たちとのやりとりが超陳

    腐でヤナ感じ倍増。

  • 日本人にはこんな素晴らしい人がいた。
    ただ、知ったのは大人になってから…

    無実の人に次々と打ち込まれる弾丸は心痛い。

  • ユダヤ人を救うためにVISAを発行し続ける杉原さん。
    杉原さんが救ったユダヤ人は現在子孫含め4万人にもなるそう。
    イスラエルという彼らの土地ができたにも関わらず世界の中での「居場所」は見つからない…

  • 佐藤優氏の「国家の罠」に鈴木宗男氏と杉原千畝の関係の記載があったので、この映画を撮りためていたことに気づき鑑賞した。
    優秀な外交官であり、第二次世界大戦中のリトアニア在任中に数千人のユダヤ人に対してビザを発給することでその命を救ったことで、今でもユダヤ人、そしてイスラエルでは称えられているにも関わらず、自分も含めて一般の日本人はその名前さえも知らないという事を恥ずかしく感じた。
    ちなみに、佐藤優氏によると、日本国が彼の名誉回復を行った2000年よりも以前の1991年に鈴木宗男氏は当時のリトアニア大統領との会談で彼の功績を称えたとのことであり、やはり政治家とは大したものだと感服した。

  • もっときちんと歴史を知りたいと思った。

  • 日米開戦を避けようとする外交官、杉原千畝の奮闘を描く2015年のヒューマンドラマ。

    杉原千畝役の唐沢寿明はカッコいい。トレンディドラマで有名だったが、他国外交官とのやりとりのシーンなど、堂に入ったもの。また、日本庭園を上手く撮られており、映像はきれい。

    ストーリーの印象は、なんだか淡々と一方向に進んでいって、盛り上がりやドラマチックな展開がないのが残念。
    妻(小雪)といつの間にか結婚して子まで何人もできていたのは端折りすぎ。
    その辺をエピソードにして寄り道するのが映画の醍醐味だったりすると思うのだが。だから淡々としていると感じたのだろう。

    特におすすめってほどではないかな。

  • 日本のシンドラー。
    英語のセリフも多く、洋画を見ているようだった。

  • まずまず。
    美談を強調しているあざとさを感じた。
    未だに続いている難民問題。もし、自分がそうなったらと、考えてしまう。

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