「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」完全版(DVD)

監督 : 坂本一也 
出演 : 花澤香菜  浅沼晋太郎  矢作紗友里  平松晶子  新海誠 
  • 東宝
2.90
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104100979

感想・レビュー・書評

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  • ある夏の一番暑い日、彼女と、彼女の飼い猫"僕"との暮らしが始まった。彼女にとって"僕"と過ごす時間は、とても大切なものだった。しかし、家族のことや、友達のこと、将来のこと...いろいろなことがうまくいかず、彼女は次第に傷つき、立ち止まってしまいそうになる。それでも彼女は、背筋を伸ばし、今日も扉を開けて外の世界へと踏み出していく。そんな彼女のことを"僕"はいつまでも見守っていたいと思っていた。

    短編。少し優しい気持ちになりたく鑑賞しました。

  • 「ちなみに私、犬派ですけどね」

    一日中部屋の中に置き去りにされている猫なんて
    不幸だと思ってた

    外にいれば広い広い場所を自由に歩き走り回れるから
    しかし、それは彼女の猫の本当の気持ちをわからない私の気持ち

    彼女の猫は、その部屋の中が全てでそこが彼女の猫の世界なのだとしたら
    彼女の猫は、とても幸せな場所で幸せな時を過ごしていたんじゃないだろうか

    彼女の猫のように私も待つことは嫌いではない
    映画が始まる前、遠足の前、山に行く前、電車やバスに乗る前、ランチの席が空く前、待ち合わせの前
    どれも何かが始まる期待でワクワクしている

    そしてその時が来た瞬間、幸せに包まれる
    とても心地のいい時間

  • みじかかったけれど、満足感の高い映画でした。

  • 新海誠原作の作品を坂本一也が監督して蘇らせた作品。
    何気ない日常にある、いろいろな思い。
    優しいタッチでそうしたものが淡々と描かれていく。
    思いはめぐる、そんな気持ちになれるショートストーリー

  • ・1999,デビュー前後の自主製作「Their standing points」モノクロ5分弱。
    ・2016,贅沢な作り「Everything Flows」全4話。

    1999はまあ平和な生活。マンガチックな猫絵。
    2016は老化と死。リアル路線の猫絵。
    猫だから「彼女は今日も毛並みがいい」とか面白い。
    猫から見たら鉄扉ってこう見える?→「すずめの戸締まり」に似ている。

    1999では声優は新海誠自身が勤めているので、可愛い女の子に飼われたい、観察したいというフェチでもありそう。
    猫同士としても求婚される……さすがの自己把握。
    「僕も、それから、たぶん、彼女も、この世界のことを好きなんだと思う」
    このへん新海誠の核心に近そう。

  • 新海誠監督のショートムービーをアニメとしてリメイクした作品。
    取り立ててこれといったお薦めポイントがある訳ではありませんが、「新海監督作品が元ネタ」「それをしっかり大事にしながらリメイクされている」という点で☆3つにしておきます。興味がある人は手に取ってみてもよいと思います。

  • 彼女と彼女の猫の30分のお話。30分ですが、しっかりと伝わってくるものが胸に残り、1時間くらい見たような気持ちになりました。

    動物を飼ったことがある人が見ると、非常に感情移入できると思いました。自分もその一人です。切ない気持ちや穏やかな気持ちになり、そばに居てくれるだけでいいと思えるあの気持ちがふっとよぎりました。

    毎日の生活の中で心が疲れることは多々あると思います。そんなのとき、ちょっと彼女と彼女の猫を覗いてみると良いのかもしれません。

  • 2021/09/30

  • 猫目線で語られる日常風景を新海監督が描くとこうなる。ペットを飼った経験のある人なら最後の別れは身に染みるはず。出会わなければ悲しむこともないが、出会ったからこそ素敵な思い出をたくさん得られる。やはり、ペットは家族の一員です。

    『彼女と彼女の猫』は、新海誠による自主制作短編アニメーション作品、自主制作版は第12回CGアニメコンテストグランプリ受賞。
    生活していくことの漠然とした寂しさ・微かな痛み・ささやかな温もりなど、言葉では伝えにくい感情を映像と音に託した作品で、心の琴線に触れるそのプロット構成や、全編モノトーンながらも緻密に描かれた作画やカット割の良い演出などは、従来の自主制作アニメーションのクオリティーを遥かに超え、高く評価されている。また、音楽は天門が手がけており、これが新海のアニメーションの魅力を引き出すことに成功している。これらの画面描写や演出技法、天門との音楽性の一致などは、後の新海作品のまさに原点となっている。
    (Wikipedia)

  • 1~4話。新海誠さん作品が元ネタになっている作。

     彼の描く男性像は感傷的に過ぎて余り好きにはなれないが、一歩離れて描く女性像は、(過剰な理想化のきらいはあるが)悪くない。そういう意味で、本作は女性の感性の瑞々しさが見て取れ、猫という俯瞰的目線の表象とも相俟って、心に沁みる逸品となっている。
     というより、新海さんらしさ溢れる描写だなぁ、という印象。

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著者プロフィール

岐阜大学教育学部准教授

「2016年 『ブリッジブック国際法〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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