文豪要素が気になってはいたものの、キャラデザが好みでなかったので、リアタイではスルーしてた。
見てみた結果、文豪要素は、まあ、歴史上の著名な人物はみんな娯楽作品で魔改造されまくってるから…まあ…アニメだし…目くじら立てるほどではないか…アニメだし…。という感じ。
キャラクター名と技名がかろうじて文豪っぽいだけだけれど、アニメを見た若い子たちが、漫画を読んで小説を読んで、文豪の作品に手を伸ばすこともありそう。そういった意味では悪くない文豪要素だと思う。この作品のキャラクターがカバーになった文豪達の作品も発売されてるみたいね。まず好きになる、というのは大事。私も色々読み返したりしたくなった。読んでない作家も沢山いるし。作家同士の関係性も、なんだか気になってきたわ。
キャラデザが好みでなくても、作画は全体的に、絵も動きも綺麗だったので、中盤くらいからは普通に見てた。それでも高齢のキャラクターは、何回画面に映っても魅力を感じられなくて残念…。
あと、全体的に細すぎる。あの棒きれみたいな手足でどうやって肉弾戦をしてるのかさっぱりわからん。
谷崎の妹や与謝野女史の衣装がそれぞれのキャラクターの性格とちぐはぐな感じがしたのも残念だったな。谷崎妹は高校生だからセーラー服でいいのかもだけど、与謝野さんはあの性格で膝丈Aラインフレアスカート?…タイトスカートの方が彼女らしくないか?。これはキャラデザをした人のせいではなく、原作のままなのかな。
キャラデザの文句ばっかり言っているけど、いらんサービスで過剰な露出が無くて、みんなまともに服を着ているところは好きだ。
ストーリーも、1+1=0.7みたいな、なんでそうなるんだよ?とか、いやいやこの状況でこれはおかしいよ。とか、こいつら、何であれがこうなって納得してるんだ…とか思えるところが結構ある。
あと、ギャグや台詞のテンポや間の取り方が変なせいで笑えなかったり、キャラクターの感情の流れが不自然に感じられるシーンがあったのは残念だった。
あー…BGMや効果音とかもなんかチープだったな。でもオープニングとエンディングは好き。谷山さんはすごく良い声だし、エンディングは映像とセットで見続けているうちに大好きになった。
難点や突っ込みどころのありまくるアニメだ。でも、声優陣の熱演に惹かれるものを感じて作業用BGMにしているうちに、キャラクター達を普通に好きになってきた。
父親的存在に支えられて、与えられた愛を誰かと分け合いたい敦と、父親的存在に見捨てられて、苦しんで力だけを信じて破滅的な行動を繰り返す芥川の対比が気に入った。あくまで生に執着する敦と、死を量産しまくる芥川。ふたりは同じコインの裏表みたいなキャラクターね。これからふたりはどうなっていくのかが、すごく気になる。芥川が死にませんように!
太宰さんも罪な人だわ。どうして芥川を連れて行ってあげなかったの?そうすれば樋口さんだってさっさと足を洗えたのに。それにしても宮野真守は良い役者だわ。
シーズン2もプライムビデオにならないかな。