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感想・レビュー・書評
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『心理試験』がとても面白かったので、違う江戸川乱歩の名作も読みたくなった。
「まさか明智小五郎が犯人な訳ないよね⁉」と思いながらも怪しくて疑ってしまった。
明智さんごめんなさい。そこからのどんでん返し。
証言者の「人間の記憶はあてにならない」という話も面白かった。
ラストは、「大正14年にも◯◯ってあったんだ(・o・;)」という別の驚き。全く理解できない世界だけど、こんなに昔からあるなんて人間って不思議だ。
ミステリアスなタイトルに惹かれた。調べるとD坂とは「団子坂」という地名だと知る。『団子坂の殺人事件』では読まなかったと思うからタイトルって大事だ。
短くてサクッと読めて面白い。
江戸川乱歩作品また読みたい。
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LINEノベルにて読了。掌編クラスのごく短いものから中編級まで、バラエティに富んだチョイスで様々な大乱歩を楽しめるが、ミステリ乱歩を求めるならやはり「石榴」か。「防空壕」は戦時の緊迫した雰囲気が息苦しくさえあるが、おかげで予想のつかないラストに仕上がっている。
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短いのでサラッと読めた。まさかのオチで驚く。明智小五郎初登場作品らしい。
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客観的証拠に基づく推理を重ねていくタイプの賢い人と、人の心理に踏み込んでいくタイプの賢い人っているよなあ。探偵(?)明智小五郎は、後者のタイプ。 自分がthe・推理小説を読むのはこれが初めてで、推理とは客観的証拠を積み上げることだと思っていたが、「証拠なんて解釈でどうとでもなる」と乱歩先生に見事に一蹴されてしまった…
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初見じゃなかったのと、明智小五郎が犯人の筈がないという先入観の元読んだので、新鮮味はありませんでしたが、当時初めてこれを読んだ人達はどう思ったのかが気になる作品です。
雰囲気とか、言葉の選び方(時代に合わせてかなり改稿されてしまっているのかもしれませんが)が乱歩作品は独特でそれが好きですし、本作もその良さが遺憾なく発揮されていると思います。
短くてさらっと読めますし、明智小五郎初登場作品ですが、後のイメージとは違う雰囲気もまたいいです。 -
アマゾンのオーディブルで聞いた。全く予備知識なく聞いていたら、明智小五郎という名前が出てきて驚いた。
いわゆる推理小説として事件の詳細を提示して、状況を説明し、さてどうして事件が成立したでしょうかと説明する流れ。
多くの推理小説で(自分はそんなに多く読んでいないが)そうであるように、解決編では「いやそんなのわかるかい」というような展開というか、背景というか、そういうのが出てくる。
まあ恐らく、そう言った推理面よりもむしろ、顛末というか、背景というか、そう言うものを見せたかったのかも。
解決時のあの流れは、飛んだなあ。冒頭の方のヒントでチラリと頭によぎったりはしたが、本当にそうなるかとびっくりした。
江戸川乱歩の変態性。
アクティブとパッシブ。
しかし昔の小説は人物の語り口がかっちりとしてて良いわ。