- Amazon.co.jp ・電子書籍 (359ページ)
感想・レビュー・書評
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難解な物事の表現や描写が、より一層に1800年代後半の世界観を醸し出していて震えた。主人公とその肖像が現実と虚構の世界を活写し、苦悩が綴られている。耽美な芳しい物語の始まりと臭気漂う醜悪なラストシーンの対比がやはり見事だった
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なかなかの読みごたえ。美青年ドリアン・グレイが自身の美を維持すればするほど、彼の魂が堕ちていく様がヒシヒシと伝わってくる。画家のバジルの最期は、映像を見ているかのよう。快楽主義者のヘンリーの言葉遊びもサロンの浅薄さが引き立つ。ストーリーの中盤までは少し退屈であったが、ドリアンの元愛人シビル・ヴェインの弟が出てきてから、俄然面白くなった。そして、結末はびっくり。何となく、ジキルとハイドを思い出した。
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フレディーマーキュリーの愛読書ということで手に取りました。耽美で三島由紀夫っぽくて楽しめました。
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うーん、、難解!
ストーリーは不気味で想像力をかき立てられ、面白かった。
けれどこれはストーリーというより、言葉に触れ、言葉を味わう本のような気がする。
ヘンリー卿が放つ言葉に込められたユーモアや皮肉、時代背景等を自分なりに解釈して楽しむというか、、
私にはこの言葉達が、難しすぎたかな、、 -
海外ではクラシックホラーのジャンルに入るこの小説です。
「フランケンシュタイン」に並ぶホラーだと頷ける一冊でしたー。
ドリアンの変貌のスゴさにも圧倒されたのに、彼の肖像画も変わっていくんだから恐ろしいです。
そして結末も。。。
読み応えあって面白かったです。