オートマタ [DVD]

監督 : ガベ・イバニェス 
出演 : アントニオ・バンデラス  ビアギッテ・ヨート・スレンセン  メラニー・グリフィス  ディラン・マクダーモット  ロバート・フォスター 
  • 松竹
2.94
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105071582

感想・レビュー・書評

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  • ロボットが出てくると、どうしてもそこに人間の感情を投影してしまう。したくなってしまう。人間の方がそれを拒否する物語は書けるけど、しないロボットを描くのは難しい。そこに感情を想像してしまう。それを配した物語を映像として作れるのだろうか。

  • ロボットが意思を持つ王道のSF

  • 近頃視聴したAI・ロボット作品の中で随一の怖さ。
    「人工知能とは何か」という問いはすなわち「人間とは何か」という問いである。製作者自身が、彼らの国家が、どういう基準で「人」を定義づけているのか、それによって作中のAIの在り方やその結末、全体の印象が全く変わってくるのが興味深い。
    『オートマタ』の制作国はスペイン。かの国の映画に相応しく、割り切れない感情と良心の微細な揺らぎ、「人」生の一部分を残酷に抉り取って視聴者の前にあぶり出す表現手法に、徹頭徹尾翻弄された。
    AI搭載のロボットに頼りつつ、環境が破壊されて滅ぶのを待つだけとなった人類。AIに与えられた制約はアシモフの三原則より厳しく、「生体を傷つけない」「自己を改変しない」という2つのプロトコルが、解除不可能な状態で生産されている。それを解除したロボット技師がいる。それを探すのが主人公の仕事の主目的となるのだが……
    厭世的な主人公の隣に、「生」を強く感じさせる存在として臨月の恋人が配置されている。状況が破滅的であろうと何だろうと生物は種として生存しようとする、そのことが非常に端的に徴されている。これだけでも上手いのに、主人公のAI観を覆す為のガイドとして、(疑似)セックス用に改良された「クリオ」と呼ばれる女性型のロボットが置かれる。クリオはただのロボットではあるが、主人公にとって次第にそれだけではなくなっていく、その過程が非常に上手く描かれている。生きるとは何か、生物とは何か。「生物」を主張するAIのありようはアニメ映画攻殻機動隊の「人形遣い」に似て、しかし人間の世界から独立せんとするオートマタのAIの精神は人形遣いよりずっと自立的である。プロトコルを喪失したAIでも、人間を傷つけようと迫ることはなく、それでいて一方の人間たちが彼らを執拗に「殺」そうとしてくることに、非常な理不尽を感じる。最後、人間の範疇から抜け出たクリオが女の顔のマスクを捨て去るところも非常に象徴的だった。人はそれまでの人智を越える存在を創り出すことはできるが制御することはできない、これは原子炉などにも置き換えられる、人類の、行き過ぎた発展の末路でもある。
    主人公が街に戻るか、行きたかった海に留まるかは視聴者には語られない、そうしたエンディングも示唆的で、余韻を強く感じた。攻撃性のない、不気味の谷を全く意識させない、ロボットの姿形は秀逸。

  • ロボットの赤ちゃんかわいい

  • 無機物に魂は宿るのか?
    のようなメッセージでした
    ちょっとネタバレします!!
    観てない方、知ららたくない方は
    読まないでね








    ロボットがロボットの犬のようなものを作ったのちに、それを射殺?しようとした人間がいたので威嚇、崖から結果的に人が落ちる。
    主人公にも威嚇体制で、このまま撃つのか?と
    いう時に
    主人公の赤ん坊の泣き声を聞いて
    ロボット犬が落ち着く。


    主人公が生き延びるのか気になりましたが、
    今を生きようとする努力、なんだか胸に沁みました。平和な国にいるから自分にとって生きることが当たり前になってたのかもしれません。

  • ガベ・イバニェス監督、2014年、スペイン。

    太陽活動の異常により人類絶滅の危機に瀕している近未来。労働用の人間型ロボットが暴走を始める。

    近ごろAIの「臨界点」の話題をニュースなんかでも見かけるようになったが、そういうのを先取りしたもので、人間を超えていこうとするロボットの話である。

    ブレードランナーなどと近い世界観や「アイ、ロボット」の設定などを思い出して既視感はあるものの、映像はきれいだし、心理劇っぽくてそこはかとないペーソスもある。最近の日本の「受付ロボット」より数段かわいいロボットデザインもいい。

    ただのキワモノかとも思ったけど、それなりに満足行った。

  • 別途

  • 201710

  • 2044年の近未来を舞台にしたSF映画。
    砂漠化した地球でロボットの力を借り、生き長らえる人類。ロボットが進化し、どうすることも出来ない人類がとても儚げです。

  • 未来の話でしたよね。で、なんでオープニングすぐに出てくるパトカーがカプリスなんですかね…
    ありゃりゃ…ポケベルぅ〜〜ええええ〜
    ブレードランナーと第9地区の世界観を足してiRobot の少し前を追加して、12モンキーズの荒廃感で割った感じの世界観なんですかね〜
    ロボットにも意思が芽生え、直ちに並列化が実行化され瞬時に共有されていく。
    ロボット達が自我に目覚めた…その時人間は共存を選択できるのか、それとも敵対するのか?
    新しい生命として産まれる。それはどんな生命体でも同じく生きる権利を有している。それを理解する事を考え始めようって意味がこもってるように感じる作品でした。

  • 人間とは何か、そして人間的な振る舞いとは何か。

  • アシモフが作ったのは「ロボット三原則」
    1、人間に危害を加えてはならない
    2、人間の命令に服従しなければならない
    3、自己を守らなければならない

    この映画では「プロトコル」
    1、生命体への危害の禁止
    2、自他のロボットの修正(改造)の禁止

    プロトコルでは、動物にも危害を加えてはならない。
    人間の命令に服従しなくてもいい。
    だからなのか、野良のロボットが町にいる。

    生物の進化が自然に行われるように
    プロトコルのないロボットが生まれた。

    人間は自分で自分の首をしめている。

  • 人工知能暴走
    アントニオ・バンデラス主演
    人間とロボット、それぞれの終わりと始まり・・・。
    間もなく現実となる、これが我々の未来だ。


    ■主演に世界的ビッグ・スター、アントニオ・バンデラス! 本作の脚本に惚れ込み、製作も兼任!

    『デスペラード』『スパイ・キッズ』シリーズ、『私が、生きる肌』、『エクスペンダブルズ 3 ワールドミッション』等、芸術文芸映画からアクションおよびアニメーション映画の声優まで、幅広い表現力で観客を魅了してきたアントニオ・バンデラスが主役を演じる。共演にディラン・マクダーモット(『エンド・オブ・ホワイトハウス』『アメリカン・ホラー・ストーリー』)、バンデラスの元妻で『ワーキングガール』にてゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したメラニー・グリフィス。

    ■監督は“次世代のリドリー・スコット"と称されるガベ・イバニェス!

    初監督作品であるショートフィルム『Maquina』が数多くの映画賞を受賞し、長編デビュー作『シャッター・ラビリンス』がカンヌ国際映画祭新人監督賞にノミネートされた新進気鋭のガベ・イバニェスが、その圧倒的なビジュアルセンスを本作でも遺憾なく発揮。自らコンセプト・アートも手掛け、壮大なスケール感を表現した。

    "■ハリウッドのSFとは一味違う、近未来リアルスリラー!

    舞台は「人工知能が人類の知能を超える」と予測される2045年とほぼ同じ年代。『ブレードランナー』的な荒廃した近未来を背景に構築される、新たなロボットと人間の関係性、そして描かれる人工知能の真の恐怖。


    <ストーリー>
    人間と、彼らを守る二つのルールが組み込まれた人工知能(A.I.)搭載のオートマタが共存する社会。オートマタは砂漠化を防ぐための巨大防御壁の建設や、機械式の雲を作るため、人間に代わる労働力として、必要不可欠となっていた。
    そんな中、この絶対破ってはいけないルールが破られた。オートマタが改造されたのだ。混沌とした世の中で、ロボットの心が覚醒し、その一方で人間のモラルが崩壊していく。
    人間とロボット、それぞれの視点での終わりと始まり・・・。未来はどこにいくのか?

    <特典映像>
    オリジナル予告篇

    ※商品仕様、特典等については変更となる場合がございます。


    ©2013 AUTOMATA PRODUCTIONS, INC.

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