ぼくとアールと彼女のさよなら(特別編) [DVD]

監督 : アルフォンソ・ゴメス=レホン 
出演 : トーマス・マン  オリヴィア・クック  RJ・サイラー  ニック・オファーマン  コニー・ブリットン  ジョン・バーンサル 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.91
  • (10)
  • (11)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142196712

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 毎年、発作的に見直したくなる名作です。
    数年前にもレビューを書こうと思ったけど、色々素晴らしすぎて、どこから書いていいかわからなくなって中断しました。というか、これほど、その魅力を伝えるのが
    難しい映画も近年珍しい・・

    決して難病x純愛のお涙頂戴映画ではないし
    むしろ、飄々とどこか乾いたリズムとユーモアで
    ストーリーは進んでいきます。でもって映像は
    遊び心に満ちていて、さりげなくスタイリッシュ。
    なのに見終わった後も、何とも言えない切なさ、優しさがしみ込み
    続けてる・・・10代の時の自分に見せてやりたい(笑)

    もう嫌になるくらい10代の頃の感情が見事にフラッシュバックしてくる映画なんだけど、この映画の凄みはストーリーも演出も抑え目で、あちこちに余白を残してあって、それが観る側の解釈を持たせながら、じんわりとしみ込んでくるところ。逆に言えばベタなストーリー、わかりやすい感動を期待する人にはあまり楽しめないかもしれない。

    音の演出も実に印象的。数々の名作オマージュの楽曲の引用と絶妙に入れ替わりながら、ストーリー展開に寄り添う、決して感情を押してつけてこないブライアン・イーノのオリジナル楽曲の使い方。そしてハイライトシーンで響いてくるEXPLOSION IN THE SKY。選曲のセンス、意図ともに、決して雰囲気に逃げることなく積極的な演出と想いが溢れているのが素晴らしくて、とにかく脱帽です。

    おまけに映画マニアは、もう1カット毎にニヤニヤしてしまうと思います。セットの小物、音楽の選曲の隅々まで気持いいくらいの映画偏愛にあふれてますから。監督のコメンタリーまで、楽しくて何回も見たくなる映画は人生でそうたくさん出逢えないと思います。

    インディ作品なので予算も限られてたはずなのに
    よくぞここまで・・!いろんな意味で勇気をもらっている名作です。

  • 最高に好き。
    音楽も映像も。

  • がっつりハマれなかったのは真実ですが、とても初々しい作品。
    私が初々しくないがためのハマれなさだったのか?

    テーマの重さを感じさせずにさよならを描いた青春映画の良作でした。

  • 自主映画を撮りながら、死と直面する中で成長していく少年と少女のビルドゥングス。現代の殺伐とした学園生活や家庭生活を舞台にしながらも、健気で可愛らしい雰囲気につつまれた画面作りで物語が展開されていく。友情なのか、恋愛なのか、安直に答を急ぐのではなく、淡々とした毎日の中で微妙に変化していく気持ちを丁寧に追いかけていく好感の持てる作品。映画にしろ、切り絵にしろ、物を創り出す想像力が、容赦ない現実を乗り越える唯一の武器になることを再確認できた。☆4

  • 恋愛至上主義の昨今、この3人の高校生の友情がみずみずしい。モノローグに騙されたけど、おかげで安心して見ていられたのは良かったかな。階段で交わした3人の何気ない時間が宝物というのも青春ですね。映像のセンスも良くて、良作でした。

  • いくつかの闘病もの観てきたけどこんなのは初めてかも。
    何も考えずに勝手に青春ラブストーリーかと思ってたから白血病のレイチェルが出てきた時は少しとまどったけど、まったくお涙頂戴じゃない。ドライな描き方なのに、なぜかラストにドバッとなにか撃ち抜かれた。

    グレッグとアールとレイチェルの関係はかなり特殊で、ほかのどの作品にもみたことがない、一言では言い表せない友情だけど、この関係はものすごく好きだ。

    因みにグレッグたちの先生が伝えてくれた「死」の先にある「生」の存在についての話はすごくシンプルでわかりやすいけど、これは身近に大切な人の死を経験した人なら涙が出るほど分かることだ。

    レイチェル部屋に広がった木に住むリスや、ミニチュアのブックアート。そこら中に散りばめられたレイチェルのかわいらしい「生」が愛おしかった。

    上手く言えないけど、映像を作ってる人にはこれを是非観て欲しい。

    恋人でも親友でもない自称「絶望的な友情」が続く中、事なかれ主義なグレッグは少しずつ今までの自分と決別して、レイチェルが決めた生き方の想いを認めていく。
    そして時間は少しかかったけどグレッグがプロムの夜にレイチェルに観せた映画によって、レイチェルもきっと映像を通してグレッグを受け取った。

    「ぼくたちは絶対に恋に落ちない」
    「レイチェルは死なない」
    映画の初めにグレッグが明かした結末について、グレッグはやっぱり嘘をついていなかったんだね。

    恋だ友情だ!っていう熱い青春や情熱は微塵もなくて、静かで淡々としてるけど、何か穏やかに押し寄せてくる感情がある。

    映像はおしゃれで飽きないし、アメリカにありがちな、押し付けがましさやいやらしさが無い。
    すごく良作なのに、日本で劇場公開されなかったのはなぜだろう?

    ともかく、この映画の中で、ビーバー顔のグレッグ君と髪の毛抜けてもとびっきり可愛いレイチェルと、喧嘩の時にラップみたいになるアールに会うことができて良かった。

  • 終わり方次第でもう少しいい印象残せましたね。
    まぁのらりくらり系。

  • 500日のサマーを期待してみると、うーんって感じ。

  • 始まりの目まぐるしいスピード感は嫌いじゃないな。

  • アールの佇まいが良かったです。

全14件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×