バリュエーションの教科書―企業価値・M&Aの本質と実務 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • あくまで会計やファイナンスの基礎知識を持っている人が企業価値やM&Aについての考え方を知るための本であって、その前提がない場合には本書の内容を理解しながら進めることは難しい。

    普段から四季報を眺めているような人にとってはよい本なのだろうが、まだ知識と経験が足りず、十分に情報を読み取ることができなかった。

    難しいと感じる要因は他にもある。
    「専門書の多くにある数式やギリシャ文字が与える拒絶反応のギャップを埋める」「本書は投資家が企業価値や株価を算定するため、を目的にしている」「自由競争の世界で強くたくましく生きてゆけるようにならなければと思っている人が読者ターゲット」など、読者層の表現にブレがあり、場面場面で心の赴くままに文章が書かれているような印象を受ける。
    数字や数式の詳細な説明がある訳でもなく感覚的な記述が多く、ファイナンスに詳しい人の話を飲み屋で聞いているような気分になった。

    一方で、のれん価値、コングロマリット・ディスカウント、M&A、リスクの考え方など、資本主義社会で生きていくために知っておくべき概念を知らないことも実感できたので、他の書籍で学びなおした後に本書に戻ってきて、印象が変わるのかどうかたしかめてみたい。

  • 教科書に書いてある内容を、実務に即して分かりやすくそして実践的に説明してくれている。バリュエーションの肝になる主な指標が、どのような意味を持っていて、なぜ重要であるのか、どのように使うのか、を理解するために非常に参考になった。

    また、それぞれの指標について、著者なりの相場観とその理由を書いてくれているのも助かる。公式は知っていても、実際計算する場合には困ることが多いので。

    他の教科書と合わせて読む、そして実戦ケースに当てはめて読むと、さらにこの内容が腹落ちすると思う。

  • 実務実態に沿ってバシッと言い切ってくれること、なぜそうなるのかの仕組みを解釈とともに説明してくれることから、腹落ちしながら読めた。良本。

  • 長らく積ん読にしておいてしまったが、もっと早く読むべきだったと後悔。途中からは面白くて日曜日に一気呵成に読み終わってしまった。
    実務面で落とし込むにはもう少し読み込み・噛み砕く必要があるかな。

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著者プロフィール

森生 明(モリオ アキラ)
グロービス経営大学院教授
1959年大阪府生まれ。83年京都大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。86年ハーバード・ロースクールにて修士号取得。91~94年ゴールドマン・サックスにてM&Aアドバイザー業務に従事。その後、米国上場メーカーのアジア事業開発担当、日本企業の経営企画・上場担当を経て独立。西村あさひ法律事務所およびベンチャー企業の経営顧問・外部役員を務める。テレビドラマと映画版の「ハゲタカ」を監修。2013年よりグロービス経営大学院教授。長年にわたって、総合商社や金融機関、グローバル展開を進める大手企業など、ファイナンスの最前線に立つ実務家たちに企業価値算定・M&Aの研修を行っている。著作に『MBAバリュエーション』(日経BP社)、『会社の値段』(ちくま新書)がある。

「2016年 『バリュエーションの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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