- Amazon.co.jp ・電子書籍 (299ページ)
感想・レビュー・書評
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あくまで会計やファイナンスの基礎知識を持っている人が企業価値やM&Aについての考え方を知るための本であって、その前提がない場合には本書の内容を理解しながら進めることは難しい。
普段から四季報を眺めているような人にとってはよい本なのだろうが、まだ知識と経験が足りず、十分に情報を読み取ることができなかった。
難しいと感じる要因は他にもある。
「専門書の多くにある数式やギリシャ文字が与える拒絶反応のギャップを埋める」「本書は投資家が企業価値や株価を算定するため、を目的にしている」「自由競争の世界で強くたくましく生きてゆけるようにならなければと思っている人が読者ターゲット」など、読者層の表現にブレがあり、場面場面で心の赴くままに文章が書かれているような印象を受ける。
数字や数式の詳細な説明がある訳でもなく感覚的な記述が多く、ファイナンスに詳しい人の話を飲み屋で聞いているような気分になった。
一方で、のれん価値、コングロマリット・ディスカウント、M&A、リスクの考え方など、資本主義社会で生きていくために知っておくべき概念を知らないことも実感できたので、他の書籍で学びなおした後に本書に戻ってきて、印象が変わるのかどうかたしかめてみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教科書に書いてある内容を、実務に即して分かりやすくそして実践的に説明してくれている。バリュエーションの肝になる主な指標が、どのような意味を持っていて、なぜ重要であるのか、どのように使うのか、を理解するために非常に参考になった。
また、それぞれの指標について、著者なりの相場観とその理由を書いてくれているのも助かる。公式は知っていても、実際計算する場合には困ることが多いので。
他の教科書と合わせて読む、そして実戦ケースに当てはめて読むと、さらにこの内容が腹落ちすると思う。 -
実務実態に沿ってバシッと言い切ってくれること、なぜそうなるのかの仕組みを解釈とともに説明してくれることから、腹落ちしながら読めた。良本。
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長らく積ん読にしておいてしまったが、もっと早く読むべきだったと後悔。途中からは面白くて日曜日に一気呵成に読み終わってしまった。
実務面で落とし込むにはもう少し読み込み・噛み砕く必要があるかな。