賢者の投資、愚者の投資 50年超の投資実践でつかんだ「最後に勝つ」相場の哲学 [Kindle]

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  • 日本実業出版社
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  • ●賢者と愚者を分かつポイントは三つある。  
     この三つがあれば、誰でも市場で財を成せる。  

    一つ目は、大天井の前に売り切って爛熟相場の旨みは食えずに我慢する 強靭な精神力。

     →それを為し得た賢者は、下げ相場を好機を見つける経緯とみなして楽しむ。
    愚者は評価損を抱えて長期間を不快に過ごす。
     
     →実は大天井直近が一番おいしい。その爛熟相場の旨みを食わずに少し前に売り切るということは、情報力とか投資技術などに関係なく自分の生活態度からわかる。


    二つ目は、大底近辺まで待つ粘着性の強い 持久力。


    三つ目は、大底近辺で人も我も弱気のときに「弱気の我」を超越して買いに出るという 行動力。

     →野も山も、人も我も弱気なら、たわけになりてコメを買う
     
     →大底近辺では何度にも分けて、小出しに買うのだ。
     
     →大勢下限銘柄を買って大きく取ることは、誰にでもできる。何より、これが一番儲かるのだ。これを使わない手はない。



    ●自分のスタイルを知る
    筆者は臆病であることを自認している。そして、これが
    筆者のスタイルなのだ。自分流なのだ。

    読者諸賢が、自分が株式投資でやってきたことをずぅっとつなぎ合わせてみると、そこに一つの人間像が浮かび上がるはずだ。それが御貴殿なのである。



    ●バブルの兆候
    NTT株が毎日上がっていくころ、女子社員たちまでが黒山になって株価を見ていた。

    「あら、今日は半日で 10 万円増えたわ!」など毎日大はしゃぎだった。その光景を見て筆者は思った。

    カネは労働の報酬で稼ぐか市場でリスクをかけて稼ぐか、だ。しかし彼女たちにはその意識がないように見えた。

    カネは株式市場で自動的に増えるものだと思い込んでいる。間違いなく世も末だ。

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