官賊と幕臣たち: 列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート [Kindle]

著者 :
  • 原田伊織
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感想・レビュー・書評

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  • 2023/9/26 Amazon Kindle UnlimitedでDL。
    2023/10/26〜10/29

    原田伊織氏の幕末維新もの。
    本作も維新組の出鱈目さと幕府側の有能さを描く。100年ちょっと前の歴史ですらこんなに見方がちがのに、奈良、平安、鎌倉など1000年以上前のことなどどうだったんだろうか。

  • 斬新なスタイルの歴史書。
    冒頭、著者が史料を読み込めないので小説を引用した、と言い訳している本を始めて読んだ。
    欧米、長州といった、歴史上優勢だった勢力の欠点を批判してカタルシスを得る視点は、素人や半可通がたまに採る書き方だけど健全なものではない。
    この本も、広告代理店の社長が書いたもので、論旨も、構成も真面目な長文を書くためのトレーニングを欠いたまま執筆している悪文が目立つ。
    Kindleストアでは売れ筋商品となっているのが残念。

  • 「鎖国」「開国」を巡っての解釈や、明治維新の評価などについては、同感できる書だった。幕末期から明治初めにかけての海外の動向、とりわけヨーロッパ事情や新興国アメリカ、さらには大国ロシア、さらには清についての対置のしかたも明快で分かりやすく、同時代を国を越えて水平に眺める歴史観が重要だということを教えてくれる貴重な書でもあった。ところどころ、著者の狭隘な主観が覗くところがあり、そこを相対化して読めれば、貴重な情報が得られる書と言える。

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著者プロフィール

原田伊織(はらだ・いおり)
作家。京都伏見生まれ。大阪外国語大学卒。2005年私小説『夏が逝く瞬間(とき)』(河出書房新社)で作家デビュー。『明治維新という過ち』(毎日ワンズ)が歴史書としては異例の大ヒット作となり、出版界に明治維新ブームの火をつけた。「明治維新三部作」として、『明治維新という過ち』『列強の侵略を防いだ幕臣たち』『虚像の西郷隆盛 虚構の明治150年』(共に講談社文庫)がある。その他の著書に『官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方』(KADOKAWA)、『明治維新 司馬史観という過ち』(悟空出版)、『消された「徳川近代」明治日本の欺瞞』(小学館)、『日本人が知らされてこなかった江戸』『知ってはいけない明治維新の真実』(共にSB新書)など。雑誌「時空旅人」に『語り継がれなかった徳川近代』を連載中。

「2021年 『昭和という過ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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