花物語 (講談社ＢＯＸ) [Kindle]

著者 : 西尾維新

• 講談社 (2011年3月29日発売)

感想・レビュー・書評

[れいさんの感想 · 2024年1月16日]

がんばれするがちゃんは、出てくると楽しい物語シリーズで一番好きなキャラでしたけれど、本人目線のお話となると、意外と暗く、うじうじしていて、もっと好きになりました。

血みどろのバトルではなく、西尾先生の描くスポーツものって、熱い戦いって、なんか新鮮！って思いながら読みました。

やって後悔するより、やらずに後悔する方がいいだろって会話、西尾先生っぽくて好き。

[らきむぼんさんの感想 · 2023年10月21日]

初読では発売のスパンが短くて、かなりあっさりと読み終えた記憶がある。繋ぎの印象が強い。
再読では少々読み味が変わった気がした。物語シリーズの残り香のようなものをあえて先んじて読むことによる深みもあるが、初読よりもかなり内省的に思えた。
共感できる部分も多いし、この物語を「青春」と認める下地ができたのかもしれない。

[ゆづきさんの感想 · 2021年6月13日]

神原と沼地蠟花の、やって後悔と、やらずに後悔についての端的な会話。
それからあとがきの、実際、褒められて嫌な気分になることも、の話。

どちらも明言している作品やひとに記憶にある限り多分触れずに生きて来たから、
世界が狭いんだけど、でも、だから、嬉しくなる。
前者は特に、再読でも尚。
後者は、言われた側でも言った側でも起こり得ることだと思う。

基本が多勢に無勢だと、こういうの本当に、いちいち気持ちがフワッとしてしまうのだ。

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中！

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」