- Amazon.co.jp ・電子書籍 (209ページ)
感想・レビュー・書評
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単なる青春恋愛ものかと思っていたが、なんとも深い。
数年前、実は並行世界が存在するんじゃないのかと考えた事があったので、この世界をすんなり受け入れて読めた。並行世界間を移動する「パラレル・シフト」と言い、その各々の世界で自分が存在している。
これを読み終わり今「君を愛したひとりの僕へ」を読んでいますが、違う世界の僕が登場し、いろいろな面であーそう言うことかと分かる部分もあるので、楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙だけ見て、単なる恋愛ものかと思っていたのですが、意外にも複雑なストーリーだった。
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並行世界の説明が意外と説得力があってよかった。並行世界という構造を用いた謎解きトリックもよかった。
しんどいのは、恋愛が物語の中核的なテーマに絡むのに、著者の恋愛観が非リア充童貞のそれであること。女は向こうから近づいてくるし、恋愛感はガリ勉中二病のひとのものだし、一生のうちでセックスをするのは運命の相手である結婚相手だけだし、などなど。
幼稚なプラトニックラブ信仰がどうにも生温くて気恥ずかしい。
自分は小説という芸術を心から愛しているのだけれど、小説の書き手が非リア充の気持ち悪い人たちばかりになってしまってきている現状には心から嫌悪感を持つ。
太宰や檀一雄や安吾を見てみろ馬鹿野郎。
とはいえ面白かったので並行して出ているもう一作も読むずら。 -
並行世界、パラレルワールド、発想がユニークで楽しめた。本当にあるかもしれない、並行世界の交差。なんだかとっても楽しそう。可能性を丸ごと引き受けるとはよく言ったもんだ。ちょっとした気持ちのすれ違いは、並行世界の交差によって起きているなんて。
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パラレルシフト、並行世界。ほんとにあるかも。もうひとつの「君を愛した…」と合わせて読了。
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パラレルワールドのラブストーリー
物事を選択する度に並行世界が作られていく。
IPを人につけて、どこの並行世界から来た人か把握できるシステム。
そのうち、システムが改正され
並行世界の行き来をロックできる事も可能になる。
今回の主人公は
優等生の同級生と結婚する。子供もでき、孫もできる話。
途中、殺人鬼に出会して
主人公が子供を守れた話、守れなかった話と並行世界が出来てしまうが、最終的には落ち着く。 -
並行世界があることが前提となった世界における、一人の男が一生のおはなし。自身の幸せを改めて噛み締めることのできる素敵な小説だった。もうひとつの作品「君を愛したひとりの僕へ」はこれから読む。この話ともう絡んでくるのかいまから楽しみ。
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(2022/332)妻の蔵書から。量子論的な並行世界の存在が確認され、並行世界間での人格(精神?)の行き来が起こっているというSFファンタジー✖️純愛モノ。選ばれなかった選択肢で分かれていった並行世界に生きる自分あるいは愛する人たちは、果たして今自分が生きる世界の自分あるいは愛する人たちと同じ人物なのだろうか?大きなテーマに悩んだ主人公の決意がタイトルに現れている。ワンテーマでテンポ良くまとまっていて読み易いし分かり易い。一気読みだった。対になる『君を愛したひとりの僕へ』も読もう。