ヒポクラテスの誓い 法医学ミステリー「ヒポクラテス」 (祥伝社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • '24年3月17日、Amazon audibleで、聴き終えました。

    シリーズをもう少し聴いてから、まとめて感想を書きます。

  • 面白かった。シリーズの1作目と言うこともあり、真琴が法医学について理解して新たに歩み出すまでの物語になっている。こちらも同じ目線で法医学について知る事が出来た。実際、父親が司法解剖に回った事があるので、現実の司法解剖については、それぞれの立場がありどちらに肩入れと言うことは出来ないと思いつつ難しいものだと思う。

  • 作者の知識の広さに驚きでした。

    シリーズものが多い作者なので、手を出すと抜け出せなくなりますね。

  • Audibleで。
    この作者さんのいつもの作風とはちょっと変わった医療系ミステリー。主人公が重いもの背負っていなくて、気軽に聴きました。とはいえ、法医学教室に運ばれてくる死者には、それぞれに深くて暗い事情があり、腹が立ったり悲しかったり。
    次のシリーズも聴きます。

  • テンポも良く読みやすい。登場人物達もキャラがたっていて、今時流行りの法医学モノでそのままドラマ化されそう。
    短編集なのかと思ったら、全部繋がって一つの話になっていた。医療モノで薬がテーマの話は珍しい気がした。普段何気無く飲んでいる持病の薬とか、一歩間違えば怖い事になるのかも。お薬手帳って大事!でも後々判明する薬害とかは防ぎようがない。改めて身体の中に入る物には気をつけないとと思った。
    面白かったので他の作品も読んでみようと思う。

  • 2015年の作品(シリーズ第1作)
    5章に分かれており、最後に点が線になる作品で楽しめた。
    法医学の話、昨今、ドラマでもよく取り扱われている気がする。

    なかなか面白い話で、WOWOWでもドラマ化された。
    それぞれ曲者ぶりがなかなか面白い。

    2作、3作もそれそれなりに楽しむことができた。

  • 浦和医大・法医学教室に
    「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

    彼女を出迎えたのは偏屈者の法医学の権威、光崎藤次郎教授と死体好きの外国人准教授・キャシーだった。

    凍死や事故死など、一見、事件性のない遺体を強引に解剖する光崎。

    「既往症のある遺体が出たら教えろ」と実は刑事に指示していたがその真意とは?
    死者の声なき声を聞く、迫真の法医学ミステリー。

    **************************************

    読みやすい。わかりやすい。面白い。
    短編の連続やのに、最後には1つに繋がってる。

    生きてる人間は嘘をつくけど、死体は嘘をつかない。
    説得力ありすぎ。

    解剖によって、事故死で終わってたのが事件へと変わる。
    解剖に躊躇してた遺族も新たなことがわかり救われる。

    法医学者が少なく、おまけに予算も少なく、解剖できる数が限られる。

    解剖することにより、当初の見解から大きく違うこともあるのに、それを知ることもなく葬られる。

    世の中でもこういう現実、ザラにあるんやろうな。

  • 医療ミステリは専門知識が素人相手にそれらしく見えないといけないのだけど、自分レベルでは瑕疵が見えないほどに考証されていたと思います。
    物語の展開の魅力よりもキャラ寄りの創り方をしている感じです。
    同先生の他の作品のようなどんでん返しの魅力は薄いです。

  • 法医学研究室の光崎教授と、埼玉県警の古手川刑事に、法医学研究室に研修医として在籍することになった真琴の3人が中心となった連作短編。古手川の上司である渡瀬刑事は名前のみの登場。焦点は事件そのものではなく、法医学による死因の真相解明。無理矢理解剖に持ち込む光崎教授に現実離れした様な無茶を感じつつ、その裏にあった真意で連作が連作たる所以が明らかになるのは流石の中山七里作品。個人的好みの中ではやや順位低めではあるけど。

  • WOWOWで連続ドラマ化!➡️BSNTV再放送

    栂野真琴は浦和医大の研修医。単位不足のため、法医学教室に入ることになった。真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と「死体好き」な外国人准教授キャシー。傲岸不遜な光崎だが、解剖の腕と死因を突き止めることにかけては超一流。光崎の信念に触れた真琴は次第に法医学にのめりこんでいく。彼が関心を抱く遺体には敗血症や気管支炎、肺炎といった既往症が必ずあった。「管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろ」という。なぜ光崎はそこにこだわるのか――。解剖医の矜持と新人研修医の情熱が隠された真実を導き出す、迫真の法医学ミステリー! WOWOWで連続ドラマ化!

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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