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- / ISBN・EAN: 4988021714686
感想・レビュー・書評
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日本のアニメ文化に影響を受けた作品、とあらば、もっとポップでファンタジックかと思いきや、タイトルとは逆を行くようなダークでブラックな内容。むしろ、日本のアニメというモチーフを、こういう脱臼させたような使い方をしているのが面白いし、新鮮である。
はじめは、病状が思わしくない白血病の女の子と、子を思う父親の、ヒューマンドラマ的な雰囲気を漂わせるも、バルバラが登場する段からダークな影が差し始め、終盤の展開はもはやサイコスリラー。色合いがガラッと変わる展開の変化はあるものの、はじめ離散的だった登場人物たちの動線が徐々に交わっていく構成が巧みで、色合いの変化に違和感を感じさせない。どうしようもなく悲劇的なラストが待っているが、オチは見事だと思う。ただ、すごくバッドエンドなので、そこは好き嫌いが分かれるところかもしれない。
タイトルがどこか意味深であるように、人物については、特にバルバラとダミアン、バルバラが裏仕事を求めて訪れた屋敷の女性、この3人の、簡単には咀嚼できなさそうな、見えないディープな部分が、なんともいえない魅力を醸し出している。
ただ、ダミアンに関しては、時系列がちょっとわかりにくい構成なのが気になる。ダミアンとバルバラの関係は、もう少ししっかり描いても良さそうな気がした。そこにもやっと感が出てしまったのが、個人的には気になった点ではあるが、映像全体にセンスを感じる作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや〜これも星3.5かな
スペイン映画みたいだけど 独特な展開で
かなり好みでした 揺れる人魚を観た人におすすめというだけあって
結構バラバラな線がいつまでも合流しなくて心地よかったです
ある部屋での出来事だけ全く映像に出てこないんですが、
そこは象徴的でもいいから少しカットを入れて欲しかった -
確かにこのお姉ちゃんは依存症というか、どうにも変な男を呼び込むという意味でマジカルではある。
が、それ以上に周りの男どもの微妙な性癖がね。旦那は精神科医だけあってカミさんを落として手懐けるタイプ。とはいえまだマシな方で、次点の算数の先生もなかなか。ロリコンでありつつも再びチャンスを狙ってもうどうしようもない。とはいえトカゲ部屋の変態さには敵わないというかまぁジャンル違いかもだけど、だいたいにおいて金持ちだけど車椅子ってのはもうサドって話だよね。
そしてその全てを司るジャパニーズアニメのユキコっていうんだからもうスペインからザビエルも目指すは黄金水の国ジパングてなもんで日本は変態の国というか異常な性癖の国だという風評被害に繋がりかねない恐るべし映画ではないか。
てかマジカル棒が200万はぼったくり。 -
魔法使いになりたい少女の余命は幾ばくも無い。
不憫におもった父は犯罪に手を染めて魔法使いのおもちゃや服を買ってあげる。
その裏側には一人の女性の悲劇がもたらされ、父親そして少女までもが罰を受ける。そこに救いは無いが、物語の展開はシームレスで観客を常に引き付ける。 -
スペイン、不況、父子、すべてが悪い方へ。これならビューティフルの方がまだまし。
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スペイン映画なのに 日本のアニメの影響を受ける。
白血病で、余命短い 娘 アリシアは、
夢の手帖に 「魔法少女ユキコ」になりたいと書いてあった。
アリシアのオンナ友達は サクラ、ユウコと
言うハンドルネームをもっている。
日本のサブカルチャーがスペインでも流行るのがいい。
歌は 日本語の歌である。
娘の手帖を見た 失業中の元教師の父親は、
娘の希望を かなえてやりたいと思う。
ネットで調べたら 7000ユーロもする。
家にある本を売り払うが、まったく追いつかない。
友人たちに、お金を借りようとするが、みな貧乏なのだ。
娘のことを同情しても、なぜそんな高いものを買うのか?
と逆に質問される。
父親は、宝石店に強盗にはいろうとするが、
上から 反吐したものが身体にかかる。
それは、孤独に苛まされているバルバラだった。
亭主は 精神科医。父親に甘えるバルバラ。
一夜をともにしてしまう。
そして、父親は ばらすと言ってカネを要求する。
バルバラは、秘密の売春を紹介してもらい、
そこで、お金を 確保して、父親に渡す。
それで、父親は 娘が喜ぶと思って、服をおくるが、
娘は 魔法の杖がないことが不満だったのだ。
再度 父親は バルバラを脅すが、
バルバラをめぐって 話が進展していく。
バスルーム裸の2日間の俳優 ホセサクリスタン。
このホセサクリスタンが、実に渋い演技をする。
バルバラが傷ついて、たおれているところを見つけて
バルバラのいうがママに 動くのだった。
バルバラには 因縁があった。そして、ウソだと思っても、
そのまま 暴走していく。
老人の命のしまい方が こんな風な悲劇なのは。
マジカルガールとは バルバラで、
多くの人の人生を変えてしまうと言うことなんだね。 -
12才の美少女は白血病!昨日見た「ぼくとアールと〜」と同じ設定です。でも、教師をからかう12才のバルボラや日本のアイドル歌手の歌で踊る白血病の美少女からポップなドラマの予感が生まれます。でも、そこはスペイン映画、この期待を見事に破り、危うい精神性や闇に引きずり込まれる宿命の中で、全ては語られないまま、誰もが破滅的な道を辿ります。