くまちゃん(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ふられ小説。

  • オムニバス形式。新海誠さんおすすめの本。様々な人たちが交差して紡がれる話の展開は必読。

  • 二十人いれば二十通りの恋があり、二十通りの失恋がある。みなそれぞれ、そのときの自分に必要な恋をしたのだ。

    失恋したときに読む本。
    時が進んでもどこが繋がっている失恋がテーマの短編小説。
    途中からどの話がどの登場人物だっけ〜と思ったけど、最後の乙女相談室でスンってなった。
    どこが前向きに、恋愛っていいなと思う本

  • 可愛い題名なのに超重い、辛い!付き合ってるのに片想いだったり、曖昧な関係だったり、一方通行だったりとリアルでめちゃめちゃ切なくなった。

  • あとがきで「20代くらいの頃の、相手に見合うように仕事を頑張らないとと思っていた時の話」というのが納得。だから感情移入せずに面白い読み物として読んでた。食べ物の描写面白い

  • 私をふったあの人が、どこかで誰かにふられてる。なんて一方通行。まさにふられ小説。

  • 失恋の痛手を負った私に友人が勧めてくれた本である。
    しばらく読めずに本棚に置いておいたのだが、ようやく読み終わった。

    同じ練馬に住んでいるらしい角田光代さんの本を読んだのは初めてだった。
    読みづらさは感じない文章にも関わらず、最初、なかなか頭に入ってこなかったが、読み進むうちに文体にも慣れて行った。
    主人公が全部違う短編集のように書かれているが、登場人物は繋がっている。どの話も、最後に主人公はフラれる。連鎖する失恋物語である。

    みんな、こんな感じで恋愛しているのかな。どの話もある意味とても現実的。
    でも小説だからね。もうちょっとドキドキさせてほしい。せめて本の中ぐらいはロマンチックであってほしい。胸がキューッとなるような切なさを感じさせてほしい。

    そう思ってしまう私に大人の恋は無理なのか⁈
    現実を見なよ、そう言いたかったのかな。
    ともあれ、私は恋愛小説を読むならハッピーエンドが好き…かな?

  • テレビで紹介された。
    恋愛でふった人がつぎの話ではふられたといったように、ままならない人の想いであふれた短編集。
    自分では付き合っていると思っていても相手から見たら家に入り浸っているだけ、自分を待っている気持ちが首輪をつけられたようとすれ違いが悲しい。
     色々な恋愛もようだが、失恋した方が(振られた方)相手を恨む、嫉妬にくるしむのと自分の考えが変わるは同じ。ある話の人がまさかこの話でこうなっているとは。という楽しみも。

    ある話の登場人物の「何事にも賞味期限がある」は名言。物事にはチャンス?タイミングはある思う。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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